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教育とその方法のあり方
最近、娘の中学受験勉強に付き合っているのですが、その中で歴史を教えることがあり、こんな学び方が自分の子供時代にもあったら!と思うことがあったのでお話ししたいと思います。
日本の教育システムは、長い間、知識の詰め込み型、特に「暗記」に重きを置いてきました。社会に出て思うことは、単に知識を覚えるだけでなく、それをどう応用し、問題解決につなげるかだと実感しています。
子供の受験勉強に付き合う中で、歴史を教えようと、教員用の動画をいくつか参考に観ていたのですが、斎藤武雄先生のYouTube授業のあり方が個人的にヒットしました。
斎藤先生の授業スタイルは、子供たちに「考えさせる」ことを重視していて、問題解決能力を養う上でとても有効な学び方だと感じました。
斎藤先生の授業では、例えば「"神道"が主流の日本に仏教という宗教が初めてやってきた時、君たちがリーダーだったら受け入れたかな?」と問いかけ、生徒自身にその状況を考えさせます。これは単なる暗記ではなく、歴史的な状況を自分で想像し、その中で判断を下す訓練です。そして、その後、実際の歴史的決断がどのように行われたかを教えることで、理解がより深まります。
土着の信仰である「神道」が日本に根付いていた時代、聖徳太子は中国や朝鮮半島を通じて伝来した「仏教」も受け入れ、両方を大事にするという決断を下しました。聖徳太子は、他国の進んだ文化や制度を取り入れる一方で、単に模倣するのではなく、日本独自の文化や制度を発展させることに繋げました。この決断は、日本が中国の属国としてではなく、日本独自の文化と政治体制を持つ独立した国であるための大きな一歩でした。
この時の決断があったからこそ、今なお続く海外での宗教戦争が日本で起きていない理由とも言えるのではないでしょうか。
また、北条時宗の"元寇"の際のエピソードを単なる歴史的事実として覚えるだけでなく、彼が元寇時に反乱分子をどう扱ったのかを生徒に考えさせる問いかけがありました。
北条時宗は反対する部下を粛清するという決断をしましたが、それは一致団結が不可欠な状況だったからです。
このような国の一大事の際に、当時のリーダーがその決断に至った理由やプロセスから歴史を学ぶことで、単なる暗記ではなく、解決力や判断力といった素養を身につけることができます。
これらのリーダーたちは生死をかけた問題解決に挑んできたわけですが、彼らの決断があったからこそ、日本の独立が守られ、今の私たちがいる日本があるということを知ることは大きな意味があると思います。また当時のリーダーたちが下した決断の背後にある考え方を学ぶことは、今の時代にも通じる大切な教訓を与えてくれます。
斎藤先生のように、歴史を単なる知識としてではなく、深い理解と共に「問題解決力を養う場」として教えるスタイルは、日本の教育が進むべき一つの方向だと感じます。これにより、日本人としてのアイデンティティを守るだけでなく、現代社会で必要な柔軟な思考力や判断力を育むこともできると思います。
歴史を学ぶことは、過去のリーダーたちが直面した困難や選択を理解し、今の私たちが同様に困難に立ち向かうためのヒントを得ることに繋がります。
私の時代にこのような学び方があった、私は今頃どんな人になっていたのか、、、色んな意味でワクワクしますね。