アフリカ日記⑩正直まだアフリカが怖い
今日からフリータイムだ。お土産を買いにタクシーやバイクを捕まえながら移動する。正直な気持ちを吐露すると、まだアフリカが怖い、ナメられていて悔しいという2つの感情がある。
昼、ダウンタウンに出るためにバイクを捕まえようとする。そこらかしこにバイクは走ってるんだけど、何度止まれの合図を出しても止まってくれない、見向きもしてくれない。やっと止まったと思っても、場所を告げると去っていく。
「なんで」という気持ちと、「なめられているのか」という気持ちで半々だった。確かに街中ではあまり見かけないアジアンの若い女、土地勘、価値感覚も分からないような人間だけど、バイクぐらい乗せてくれたっていいじゃないか。現地の人と対等に向き合ってくれてもいいじゃないか。
結局、タクシーを捕まえて乗ったが、バイクの6倍くらいかかった。価値感覚がわからないから、この値段が適切なのかそうでないのかの判断もできない。“無知”ってことがどれだけ恥ずべきことか知った。わたしはなめられてるんだろうな、という気持ちでモヤモヤしながらダウンタウンに向かった。
ダウンタウンで寄りたい場所をテクテク歩く。街中には黒人しかいない。誰もがわたしと同じ人間で、今までの1週間人間の温かさに触れてきたから大丈夫だと思う反面、やっぱりまだ怖いという感情があるのを否定できない。異国の地で、肌の色が違い、歩いてるだけでジロジロ見られる。そして彼らよりお金を持っているのも否定できないから、盗られるんじゃないかっていう不安ももちろん存在する。
帰り、バイクで宿に帰ろうと思う。モールを出ると10-15台くらいのタクシーが順序なく溢れかえっている。バイクの方に歩くと、バイク運転手が自分の持つヘルメットを差し出してくる。たくさんの手がうじゃうじゃあって、選べない。結局1番近かったバイクを選んで乗り込む。もう日が暮れて夜の繁華街。場所を告げて値段を確認して乗り込むんだけど、笑いながらオッケーと言ってくる。ほんとうに大丈夫か、心配。
前に安全なバイクタクシーか否か見分ける判断として、ちゃんとバイクタクシー専用のベストを着ているかどうかで見分けてと言われた。ただ宿に帰るのだけが必死で見ていなかったけど、乗った瞬間に運転手がベストを着ていないことに気づいて、しまった、と思った。夜ということ、加えて繁華街から少し栄えていない方面へ行くということで、不安が募っていく。
宿までは、あまり街灯がなくて木々に挟まれた道を行くのだが、このまま連れ去られてしまうんじゃないかと思う気持ちを否定できなかった。結局、目的地までちゃんと安全に送ってくれて、疑ってしまい申し訳なかったと思う。でも、「自分の身は自分で守る」ちゃんと心に刻まれた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?