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デザインってなんだ?状態からRAKSULの24新卒デザイナーになるまでとこれから

こんにちは。RAKSULで24卒デザイナーとしてインターンをしている森本です。

このnoteでは、自分がなぜ総合大学からデザイン系専門学校に入り直し、RAKSULに入社するに至ったのかを書いていきたいと思います。
同じく専門学校からの就職活動を始める方々の足がかりになれたら幸いです。


きっかけは大学でのビジネスアイデアコンテスト

私はデザインを学ぶ前に新潟大学経済学科を卒業しています。2021年に新潟大学を卒業し、その後桑沢デザイン研究所という3年制の専門学校に入り直しました。
新潟大学にいた私は自分が何をしたいのかあまりわかっておらず、かつなんとかなるっしょの精神もあり、就活に関してあまり熱を入れていませんでした。業界研究もネットの向いてる職業診断記事などをなんとなく読んでみたりするのみ、3回生の夏のインターンも1dayなどの短いものばかりでした。今思うと危険すぎる…

そんな中、教授の勧めで当時のゼミメンバーとともにビジネスアイデアコンテストに出場しました。

仕組みづくりの面白さへの気づきと挫折

ビジネスアイデアを作るということは、世の中に新しい「仕組み」を提案するということだと考えています。
私はこの仕組みを作るという行いの難しさと同時に、世の中に小さくとも新たなパーツを追加するようなワクワクする感覚を、ビジネスアイデアコンテストを通じて知りました。

と、同時に挫折もしました。
当時の私は、自分たちの考えた仕組みを最大限伝えるための能力を持っていなかったためです。

デザインってめちゃくちゃ大事じゃん

その当時提案したものはざっくりいうと「一次産業をアプリで応援する」というものだったのですが、当時はアプリのモックアップを制作する能力も、複雑なアプリのプロセスを言語化してビジュアライズする能力もなく、「初めて説明を聞く人にもパッとわかる」という状態にできませんでした。
そこで初めて「デザインってめちゃくちゃ大事じゃん…」と気づきました。

その時点まで、私はデザインとアートの区別もつかないような学生でした。
趣味で友人とゲーム制作なども行なっていたのですが、UI/UXのことも特に知らず、プレイしたことのあるゲームの画面を真似っこしているだけでした。
いわゆる、「コト」づくりに執心した結果、「モノ」づくりの力がない状態だったのです。

じゃあできるようになったろやないかい!という勢い半分興味半分の気持ちでデザイン系の学校に入り直す決意をしました。
桑沢デザイン研究所(以下KDS)という専門学校を選んだ理由としては、入学して1年間分野選択への猶予があること、選択後も2年間集中して学べる3年制の学校であること、(当時の自分は全く知りませんでしたが)デザイン系専門学校の中でもネームバリューがあるので就活に有利かな〜と思ったことが挙げられます。

KDS入学、ひたすら手を動かす日々

正直、入学当初はかなり苦しい思いをしました。KDSはバウハウスをモデルとしたデザイン教育機関のため、「Form follows function(形式は機能に従う)」という理念のもと、目の前のシンプルな素材と向き合ってひたすら形を変え、無駄を削ぐ日々でした。しかし、今となってはこの考え方がどんなデザイン分野にも通じる合理的な考え方だなとも思えます。

やっぱりコトづくりとモノづくりってどっちも楽しい!

課題をこなしていく中で特に私が一番好きだった部分は、デザインを形にする前段階です。前述の通り、いわゆる「コト」の部分です。ターゲットや市場を分析して、消費者の心理について考え、その仮定に基づいてプロダクトを形にしていく、そのプロセスが一番いきいきとしました。そして、そのプロセスが目に見える「モノ」としてガッチリハマったプロダクトになると、さらに嬉しかったです。

モノづくりもコトづくりもどちらもできるデザイナーになりたい!

そして、自分がやっぱりデジタル分野に興味があることもじんわりとわかり始めました。

森井ゼミとの出会い

桑沢にはUI/UX専攻がないのですが、自分の好きな分野について自由に学べそうな森井ユカ先生のゼミを選びました。
このゼミはキャラクターマーケティング(マスコット的なキャラクターだけではなく、いわゆる企業やプロダクトの「らしさ」を研究する)に関してのゼミだったため、「コト」に関して深く考える機会をたくさん得ることができました。このゼミを選べたことは、私の学校生活の中でも一番のラッキーだったかもしれません。
例えば、イケア・ジャパン株式会社さまとの企業合同課題でZ世代を引き込むような企画提案のプレゼンを行ったり、卒業制作も一見自由に制作しているように見えて、マーケティング的にどんな意味がある作品なのかを考えながら制作しました。

聞き手を考えたプレゼン資料づくり

「企画について全く知らない人が1回で理解できるような資料づくり」に関してかなり鍛えられたのは、初対面の面接官に自分について理解してもらわなければならない就職活動の練習としても非常に良い経験になったなと思います。
そんな森井ゼミの中で、UI/UXに関する自主制作を行いながらポートフォリオ制作を進めていきました。

ビジネスアイデアコンテストのリベンジ自主制作

就職活動について

就職活動時期のギャップ

KDSで就職活動をする上で一番驚いたのは、就職活動を始める時期の世間とのギャップでした。
KDSの昼間部は3年制なので、他の専門学校にも共通していることなのかはわかりませんが、就活のスタートがかなり遅く、大学での就活の空気を知っている自分としてはかなり不安な部分でもありました。
具体的にいうと、最終学年の春を境に就活準備を始める人が多かったです。

就活開始時期イメージ。自作の就活レポートより抜粋

特に、ベンチャー企業やUI/UXデザイナーなどのデジタルプロダクトをメインに扱う会社は就活の始まりが早いことを肌で感じていたので、自分は周りが就活の雰囲気になる前に就活を開始することにしました。
とは言ってもこの時点で2023年の1月。ポートフォリオを制作しながらの業界研究と自己分析とセミナーの日々でした。

これは完全に個人的な経験ですが、ポートフォリオの完成を待っている間は就活が始まりませんでした。ポートフォリオは日々更新されていくものなので、終わりが無い(と、自分は感じている)ためです。なので、私は未完成のままのポートフォリオを引っ提げながら就活をしました。完璧でなくとも就活は始められるので、エントリーを尻込みしている新卒就活生がいましたらぜひ勇気を出してください。

体当たりで業界を知る日々

私を知る周囲の人々は知っている謙遜でもなんでもない事実なのですが、私はコミュニケーションがかなり不得手です。話したいけどうまく言葉が出てこないタイプで、焦ると順序立って話すことができなくなります。
だからこそ、面接の場で面接の練習をするようにしました。ViViViTなどのポートフォリオ登録のできるプラットフォームを活用し、カジュアル面談や面接の場を多く組みました。RAKSULとの出会いもViViViTでのカジュアル面談を通じてでした。
とにかく実戦にこだわったのは、前述の通り話すのが不得手だったからです。私はカジュアル面談や面接を通して肌感で本命企業を定めていったタイプなのですが、いつ来るかわからない本命との出会いのために面接の打率をとにかく上げたいと思い、実践での練習をたくさんしました。

場数をこなし打率を上げる練習のススメ

とにかく落ちることを恐れず、自分の知らない人との面接の場数をこなし、都度本気で挑むことを繰り返すうちに、どんどん自分の思いを口に出せるようになっていったという実感があります。
最初は書類選考は通過しても面接で落ちる日々が続きましたが、練習の甲斐あってか徐々に面接通過の打率は上がっていきました。

オンラインでの面接における気づき

カジュアル面談や面接を受けながら気づいたこととして、当たり前ですが「紙と画面/対面とオンラインは違う」ということです。私が受けた面接は、業界柄でも感染症対策の名残でもあるのでしょうが比較的オンライン面接が多かったです。
エントリー直後はプレゼンに印刷用ポートフォリオをそのまま使っていました。しかし、大抵画面共有をして操作しながらの作品プレゼンになるので、面接官は自由に拡大縮小ができないという点に気がつきました。
自分の画面からは見えていても(あるいは、内容を把握しているから読めていても)、相手からは文字が小さくて読みづらい可能性があり、就活期間中に何度かテコ入れをしました。
具体的には、

  • 各説明の見出しさえ読めれば内容がざっくり掴める

  • プレゼンをお願いされた時にそのまま説明スライドになるようpdfを組み立て直す

の2点です。
特にpdfの組み立て直しは、自分の好きなプロセスの部分をより見てもらいやすくなっただけでなく、台本や暗記に頼らなくてもプレゼンの段取りが整理できて話しやすいというメリットもありました。

ポートフォリオをそのままスライドにできる状態に

そしてRAKSULとの出会い

先ほども少し触れましたが、RAKSULとの出会いはViViViTのカジュアル面談のお声がけからでした。
実は、そこで初めてRAKSULについて調べ、掲げているビジョン「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」を知りました。調べていくうちに、産業の構造を再構築し、より働く人をラクにするという仕組みづくりに惹かれると同時に、上流からアウトプットまで(コトづくりからモノづくり)ができるような幅広い専門性と高い視座を得ることができそうだと思い、選考に臨みました。

選考フローについて

ラクスルの選考フロー

RAKSULの選考フローの後半で特に印象に残っているのは、「なぜ新卒でRAKSULに入りたいのか(=ファーストキャリアにふさわしい会社は本当にうちなのか)」について丁寧に深掘りされたことです。その問いかけがあったことで、自分自身が今度どうなりたいのか・どうしたいのかの整理もつき、また自分自身のことをちゃんと見てくれているな、と感じました。
練習を重ねても面接中はカチコチなってしまいがちな自分も、RAKSULの面接では素の自分に近い状態でうまく思いを伝えることができた!と感じたのも入社を決めた理由の1つです。

そして2023年6月末に無事RAKSULに内定が決まり、現在はRAKSULのデザインインターンをしています。RAKSULの一員として実務に即したレベルになれるよう、日々様々なことを勉強中です。🔥

最後に

就職活動が終わってみて思うことは、結果が出ようが出まいが、その時の頑張りは自分の礎としてしっかり残るということです。
「新卒ブランドは一度きり」「1つも内定出なかったらどうしよう」「周りと進みが全然違う」といった不安や課題との並行で大変なことが多いと思います。友達が受かったのに自分が落ちたりして複雑な気持ちになることもあるかと思いますが、終わりの来ない活動ではないので、これから就職活動をする方が読んでいましたらどうか自分のペースで頑張ってください。

また、自分の選択が周りと違っていても、きっと大丈夫です。私自身大学卒業後に専門学校で学び直ししたことを間違いだったと思ったことはないし、自分のやりたいことができる環境に飛び込めたこと、また飛び込める環境があったことに感謝しかありません。

今後もRAKSULの一員として、さまざまな環境に飛び込んで、経験を積んでいけたらいいなと感じています。💪
 
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!


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