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本当にあった帰国妻の怖い話
ある時、近所にとある国から本帰国してきた一家が越してきました。
そこの奥様は典型的な出羽海系(すぐ「〇〇(国名)では」「〇〇だったら~」と海外トークを持ち出してしまう人のこと)奥様でした。
近所の奥様達は、はじめは「海外帰りって素敵!」「すごいね~!」ともてはやしていましたが、帰国奥様のしつこい出羽海トークのために次第に距離を置くようになっていきました。
帰国奥様はいつも以前住んでいた国での話をしたがり、
「〇〇では「あらすごいわねー。ところでこの件なんだけど…」
と、スルースキルがある人だけが残って相手にしていたくらい、
海外生活を引きずっていたそうです。
子ども達が日本の小学校に転入しても、
奥様は
「○○国ではこうでしたから!」「うちは○○帰りですから」
と、子供達の服装や習慣を赴任先状態のまま、日本の学校に押し込んだそうです。
海外仕様の露出が激しい子供服を着せられ続けたお子さん達は浮きに浮きまくり、元々の内向的だった性格もあって全員登校拒否になってしまいました。
お子さん達は日本でできたお友達に、
「日本の服を買ってほしいのに買ってもらえない」とこぼすこともあったとか。
そして彼らはいつのまにか引っ越していき、一家のその後は誰も知りません。
ということが私の子どもの頃(平成10年台)に近所でありました。
一連の噂を聞いて、
「私が将来親になったら、
どこに行っても子供が周囲に馴染めるようにある程度は自分のポリシーを柔軟にし、
自分にとっては価値のないものでも子供のコミュニティに必要なら(ゲームとかオモチャとか)お金と労力をかけよう」
と子供心に思うようになりました。
まさかその10年後に自分が奥様の立場になるとは思いもしませんでしたが。
そして自分が帰国してまず最初に気にしたことは、
子どもたちが日本の生活になじめるかどうかでした。
頑張った結果、うちの子たちからは完全に英語が抜けました。