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「情けは人の為ならず」営業サポート課 M・I

その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。

そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。

第16回は、営業サポート課で働くM・Iの a motto です。


ー 大切にしている言葉を教えてください。

今回のインタビューに向けて、考えたんです。いろいろ。

でも「情けは人の為ならず」という言葉が、すごく好きで。これしかない!と思いました。

名優で働きだしてから、社会に戻ってきたという感覚があるんです。やっぱり、10年間子育てだけをしてきたので。

再び働き始めてから、またこの言葉を意識するようになったのかもしれません。

うちの会社の前の歩道って、すごく狭いじゃないですか。でも、病院が近いからなのか、ベビーカーを押している方とか、車いすの方とか。すれ違うことも多くて。

そういう方が向こうからいらっしゃったら、すぐ車道に下りてどうぞって、するようにしています。反射的に(笑)。

でもこれは、私がしてもらっていたことでもあるんです。

子供が小さい頃、結構大変だったんですね。うちの子は、すぐ車道に飛び出したりしてしまう子だったので。


― おぉ、それは怖いですね。。。

車が好きなわけではないんですけど。スーパーで買い物している時に、急にお店から駐車場に出て行ったり。

そういう時に、全然知らない方に、ピッて子供の腕を掴んでもらったりとか。「商品見とくから、お母さん、追いかけて!」と言って頂いたりとか。

ちなみに、296号沿いのベルクなんですけどね(笑)。

そんなことを、私は子育て期にしてもらったから。いつか、私もそういうことをスマートにできる人になりたいなって、思っていたんです。

いまでは、少しずつですけど、日常で行動に移せるようになってきました。

あと、大切にしているのが、風の谷のナウシカですね。LINEの待ち受けも、ナウシカなんですけど。


― 風の谷のナウシカ?

観たことありますか?

ナウシカの有名なシーンで、ごつごつした手の話があるんですけど。

おじさんの手を、汚いって言わずに「働き者の綺麗な手」っていうんです。

小学生の時にそれをみて、衝撃を受けて。感動したんです。

まだその当時は、差別用語じゃないですけど。人を馬鹿にするような言葉を、平気で使っていた時代だったので。

やっぱり相手のことを思って、どんな気持ちかなって想像したり。偏見なく、自分が正しいと思うことをしていこうって。これをモットーにしていこうって。

ワクワク、楽しく思ったのを覚えています。

かといって、毎日そんなにいいことをしていたわけではないんですけどね。

今では、一日を終えた時に「今日は人にいい事できたかな」って、振り返るようにしているんです。子供とも喋るんですけど。

1つでいいから、できたこととか、楽しかったこと、嬉しかったことを話す。

子供は「ゲーム!」って言って、寝ちゃったりするんですけど(笑)。


― 1日1つでも、いい事をする。

例えば、仕事だったら。今でこそ、私はメイトさんに色々質問することができるんですけど。

入社した当時は、中々聞けなかったりとか。毎日出勤しているわけではないので、いつの間にこうなったんだろうってことがあったんですね。

私の次に入った人が困るだろうなと思って。

先輩メイトさんに相談しながら、新しく入った人が困ったときに、見れるメモ書きを作ってみたり。

なんか困っていたら声を掛けやすいように、自分の作業が終わっても30秒くらい、その場でうろうろしたりして。そこで声をかけて下さることもあって。

私が困ったことは、絶対困ると思うから。この半年くらいは、そういう小さな工夫を積み重ねようと思いながら、過ごしていますね。

あとは、社員のお二人がとても忙しそうなので。

「よし!二人のために頑張ろう」って、思っています。


(聞き手:優一)

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