めいのぼやき2 検討ソフト

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

柿木将棋脊尾詰といった検討ソフトが登場して、詰将棋の創作環境が大きく変わったのは言うまでもありません。
私も当然検討ソフトを使っていますが、最終チェックでしか使っていません。
なるべく自力の割合を多くして、「これは私が創った詰将棋作品だ」と自分を納得させたいのが大きな理由です。
「コンピュータを積極的に活用して人間はもっと創造的な部分に注力すべきだ」という考え方もあり、創作過程において積極的に検討ソフトを使う作家もいるでしょう。
「どう検討ソフトを使うのが正しいのか」という議論がしたいわけではありません。
「詰将棋を創作するという”旅”の過程をどう楽しむか」という話です。
一応言っておくと、検討ソフトをどの段階でどう使っても、結局のところ作品の出来は作者の腕に大きく依存します。
あくまで検討ソフトは補助ツールなのです。
検討ソフトという強力な補助ツールの力を借りて、自分は詰将棋の創作過程をどう楽しみたいのか、どういう景色を見たいのか。
今一度真面目に考え直してみたいテーマではあります。