詰将棋創作相談室「推敲でどこを直しますか?」

Q.推敲でどこを直しますか?

A.気になるところは全部直す。

「とりあえず完全作(※)になった!」という段階では、まだ完成ではありません。
(※完全作:余詰などの不備がない詰将棋のこと。)
ほとんどの人は「気合でなんとか狙いを実現した」という状態かと思います。
もっと良くなる余地を残していることが多々あります。

私の場合「狙いを表現するのに、配置や手順は最善なものになっているか?」と自分自身に問いかけ、気になったところは全部改善を試みます。
例えば、駒数が少ない方が表現上良いと判断すれば、駒数が少なくできないか検討します。
狙いを引き立たせるのに紛れが不足していれば、特定の紛れが入るように工夫します。
何か一つの狙いを表現するために、全て意味のある配置や手順になっているのが望ましいと私は考えています。
推敲する箇所を自分で判断できるようになるには、「この作品の理想形」を自分の中で明確にすることが大事です。

他に大事なこととして、「仮完成させた後、一旦寝かせてから再度推敲する」というのがあります。
可能な限り推敲してひとまず作品が出来上がった段階を仮完成とします。
この段階では冷静に自作を見れない人がほとんどでしょう。
軽く存在を忘れるくらい放置してから見返すのが、とても大事な工程です。
「思ったより面白くないな…」とか「ちょっと手順が微妙だな…」とか、色々と気付きが出てくると思います(いわゆる真夜中のラブレター現象)。
慌てて作品を投稿せず、一旦作品から距離を取ってみるのも大事です。


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