WFP2023年7月号 感想
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
Web Fairy Paradise 2023年7月号(第181号)の感想を書いていきます。
1.今月の手筋
(p.20, 33)
今月は「埋駒」。
合駒の一般化だそうです。
「埋駒動かし」「七種埋駒」といった関連手筋を考えてみたくなります。
2.第2回フェアリー入門別館
(pp.45-49)
第3番 駒井めい作
自作。将来の質駒を発生させる。
第5番 真T作
16手サイクルで盤上の受方駒全てが平行移動。
大掛かりで調和の取れた手順。
素晴らしい作品。
3.第2回最後の1ピース作品展結果稿
(pp.50-61)
⑥駒井めい作
自作。最後の1ピースと受先協力は不思議な親和性がある。
⑩羽毛布団作
盤上に成桂を追加するのは驚き。
今回の作品展の中でも非常に価値が高い作品。
成桂追加のアイデア自体は⑧上谷直希作もあるが、実現させたのは本作。
⑧上谷直希作の作者コメントでも考察されているが、どういう表現を理想とするかは今後の課題。
金追加ではダメな理由が分かりにくいほど良いが、その分創作難易度も跳ね上がる。
4.「詰将棋メーカー」好作選(2023年5・6月)
(pp.62-69)
No.27 springs作
対面を活かした擬似透かし詰。
面白い仕組み。
5.第1回フェアリー杯 作品紹介
(pp.74-76)
1-7 xzg17作
角のスイッチバックだが、王手を掛けているのは別の駒。
要は連続委託王手になっている。
特に最終手は角を動かして別の二枚で両王手が掛かっている。
興味深い作品。