詰将棋創作相談室「人間離れした作品は、どうすれば作れるのでしょうか。」
サムネイルの通り2つ質問をいただいたので、ここでは前者の質問に答え、後者の質問は別の記事でお答えしたいと思います。
田島秀男さんと言えば、歴史に残る傑作を何作も発表している詰将棋作家です。
詰将棋の歴史を語る上で、間違いなく名前が挙がる作家の一人です。
「人間離れしている」と表現するのが適切かどうか分かりませんが、そう言いたくなるほど驚異的な作品を発表しています。
田島秀男さんを初めて知った人は、ちょうどいい動画あるので紹介しておきます。
それでは本題。
「人間離れした作品をどうやって創るか?」と聞かれても、「それは私が知りたい」という回答になります。
私は詰将棋専門誌である詰将棋パラダイスに入選経験があり、フェアリー詰将棋(変則ルールの詰将棋)では受賞歴が2回(Fairy TopⅨ)があります。
客観的に見れば、詰将棋を創る能力は明らかに平均よりも上だと思います。
ただ、それは常識的な範囲内に収まると自己評価しています。
人間離れした作品を創ったことがないので、その方法論を語ることはできません。
私との差を分析してみると、決定的な違いは「妄想が実現するとどれだけ信じられるか」だと思います。
創作の出発点は「こういうのができたら面白いだろうなぁ」という妄想です。
妄想を実現させるのも当然大変ですが、そもそも妄想をアイデアとして残すのも案外大変なのです。
良くも悪くも創作の経験値が上がってくると、「できたらいいけど無理かなぁ…」と無意識に近いレベルでアイデアを捨ててしまう人は多いと思います(少なくとも私はこれに該当する)。
傑作を創るスタート地点にも立てていないわけです。
どんなに夢物語でも馬鹿にせず、一旦真剣に考えてみる姿勢は、とても大事だと思います。
【 質問募集 】
詰将棋創作について質問があれば、下記のマシュマロにメッセージを送ってください。
(なければ自作自演で質問を考えていきます。)