めいのぼやき24 2020年度自作ベスト2

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
2020年度に私が発表した詰将棋の中から2作を取り上げたいと思います。

① Twitter 2020年12年19日

5手詰_20200905_20200918_20201009

作意手順
46飛成、26玉、15馬、同玉、35龍 迄5手。

初手46飛成の限定移動が主眼です。
36角の影に移動させてわざわざ飛車の利きを遮るのでやりにくいですが、4手目17玉の変化手順に備えた手です。
手の意味を変化手順に隠して妙手感を出す手法は詰将棋でしばしば用いられます。
盤面10枚以内でインパクトのある手が入って悪くない出来だと評価しています。

② Twitter 2021年1月2日

7手詰_20200924_20201010_20201026

作意手順
14香、13飛、同香不成、同銀、21歩成、同玉、31飛打 迄7手。

2手目13飛と飛車を捧げる移動合が主眼です。
2手目13歩など他の合駒は早く詰んでしまうので、23の地点を開けて逃げ道を作る飛車の移動合が最善の応手です。
香の王手で飛合が出る7手以内の詰将棋を作ろうとしたのが創作の出発点です。
限定合が絡むとどうしても苦手意識を感じる方もいるので、移動合にしようと思って作りました。
この手以外は特に見所はなく出落ち感がありますが、インパクトは十分かと思います。
24銀が手順に13に移動したことで22飛打以下の最終手余詰も消えています。
駒の経済性が高い点は良く出来たと評価しています。