「夏またはルツとボアズ」ニコラ・プッサン【ルーヴル美術館の名品150選】43
作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。
【名品42から45】の4回にわたり紹介する作品はニコラ・プッサン作連作「四季」、1660年から1664年かけて描かれた全四枚の一連の作品。
ニコラ・プッサンは「哲学者」と呼ばれ、フランスにおける公の芸術の流れの中で「学ぶべき模範」とされたフランス絵画史上特別に重要な画家。
こちらはプッサンの最晩年に描かれたニコラ・プッサンの「最後の傑作」。
この連作はニコラ・プッサンの「集大成」で、プッサンの思索が幾重にも織り込まれ、見る者の思索を次々広げさせてゆく作品。
続いて二枚目「夏またはルツとボアス」を取り上げる。
2枚目は夏。
キリストの祖先の話。
貧しい未亡人に落ち穂拾いの便宜を図る。
人間の罪の結果としての労働。
それでもここには思いやりが存在しています。
◆夏:成長◆
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