10歳の私へ。私は今無職です。

10歳の私へ。
この時の私は恐らく「看護婦になりたい」と、将来に胸を馳せていたことでしょう。
しかし18年後、貴方は無職のニート、そして鬱病で生活弱者になっています。
あの頃の私が一番望んでいない人生を歩んでいます。

だからと言って、悲観することはありません。
なぜなら、今が一番楽しいからです。

大学卒業までは順調でした。
貴方は品行方正な優等生で、大学も公立の大学を卒業し、一般職で新潟の会社に正社員として働き始めました。
しかし、その人生の王道のルートを壊した人がいます。

新卒の会社の社長夫人です。
貴方は酷いパワハラとモラハラを受けます。
会社では誰も助けてくれません。
いや、今思い返すと誰もが助けの手を差し伸べてるつもりだったのでしょうが、社長夫人の監視の目でその手は次々とひっこめられていきます。
小規模のコミュニティで見て見ぬふりをする。
これが日本の地方です。

それから貴方は適応障害を経て鬱病になります。
おめでとうございます。地獄の始まりです。
しかしそこで気づけたこともあります。
なんと私はADHDだったのです。
この発見が過去の自分を5%だけ救ってくれます。
貴方は昔から周囲になじめず悩んでいましたよね?
そして中高は周囲になじむことを放棄してましたよね?
それは脳の障害のせいだったのです!
貴方の性格のせいではありません、貴方が生まれつき持つ機能不全だったからです!
落ち込まないでください、貴方のせいではありません。
人体構造のせいです!

それから貴方は様々な職種を体験します。
システムエンジニアという名でコールセンターに派遣した無能な営業。
派遣で大手企業の事務も経験しますが、老害ババア事務員とその取り巻きの30代女性集団のイジメ。
夜職もやることになります。お金がなかったので。

もちろん彼氏という名のゴミの相手もします。
時には浮気相手にされたり、時には3股の中に入れられたり、時にはモラハラされたり、時にはDVから妊娠中絶させられたり。
自分が女であることを何度も恨むことでしょう。

そして自殺未遂も4回行います。
全部失敗します。
頸動脈を切れず、首吊りもうまくいかず、窒息もできず。
人間は思った以上にしぶといです。

朝の連続テレビ小説ではとても放送できないような、どす黒く悲惨で惨めな人生を歩むことになります。
全ては私を産んだ両親が悪いのだと、何度も両親を恨むこともあります。

しかし、現在2024年11月14日現在。
今のところは人生が楽しいです。
厳密に言うと、今は躁鬱の操の状態にいることと、ようやく健常者との付き合い方を見出すことが出来たため、希死念慮が薄い、なのですが…

今は
小学生の頃、本当はやりたかった「歌配信」をしています。
中学生の頃より画力が上がって、イラストを描いてコミックマーケットに出ます。
高校生の頃に出会ったイケメンの海外俳優と写真を撮ることが出来ます。
大学の時、少し興味を持った哲学の勉強を本格的に始めます。

相変わらず私という存在は私にとって一番いやな存在であるのは、10歳のころから変わりません。
相変わらず日本という国はご飯は美味しいけれど国民性は私には合いません。
相変わらず父親は無口で何を考えているかわからないし、母親はかつて毒親の様な育て方をしたことを今更謝ってきます。
相変わらず、生きにくい世界です。

しかし、その状況の中でも
10歳のころから変わらない強い度胸と探求心で、貴方は貴方らしい
レールに縛られない自由な生き方をしています。

10歳の時くらいから密かに「ワルになりたい」を体現しています。
貴方は夢をかなえ続けているのです!

これからも過去の自分より我儘を言って
今までの人間より変な人生を送って
出身や性別や外見や学歴に縛られない、世界一自由な人間として生きていきましょう!

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