映画『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)の感想
先日、松竹のドルビーサウンドの映画館ではじめて『ガメラ』を観た。
しかも、『ガメラ2』である。ちなみに、わたしは『ガメラ』を観たことがない。
監督は金子修介、特撮は樋口真嗣、有名どころがやっているではないかと安心して、チケットを買うことにした。
勝手にガメラは、ゴジラの親戚だと思っていたが、違っていた。
水野美紀に似ている女の子がいるな、と思ったら、水野美紀だった。
ゴジラがスケールダウンしたような感じで、テレビで放送されるシリーズものの特撮っぽさもあった。
『レギオン襲来』のすごいところは、レギオンは北海道の札幌を荒らし、群馬ぐらいまで来るが、東京には来なかった。
東京で大暴れして、首都機能崩壊、混乱する人々、阿鼻叫喚を期待していたので肩透かしを食らったように感じてしまった。
「えっ、まじで東京に来ないの?」とショックを受けた。
クライマックスが弱くて、拍子抜けである。
世界の崩壊に直面しそうでしない、という妙な塩梅で終わるのである。災害慣れしている令和の人間には物足りなかった。
あと、スポンサーが露骨すぎる。サッポロビールの看板やのぼり、モスバーガー、NTTとステルス的に画面に社名や商品名が入り込み過ぎなのである。
一番良かったのは、レギオンの解剖をやるのが、養老孟司先生だったところである。養老先生の演技であるような、ないような佇まいが最高だった。
みんなでツッコミながら、観たら、超楽しい映画だと思う。あと、レギオンがきもいところはよかった。
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