ラテマネーを節約しろと言うけれど
よく節約話の中で、ラテマネーは馬鹿にならない、というフレーズが出てくる。要するに無駄な買い物はやめろ、という話なのだが、みんなが財布のひもをぎちぎちに締めて緊縮財政モードであったら、経済はまったく回らなくなるのではないか。
もちろん、ラテマネー的な消費をしていい人と、しちゃいけない人がいるのもわかる。しかし、存分に消費を楽しめる富裕層が浪費してくれるとは限らない。「金持ちがなぜ金持ちなのか知っているかい。ケチだからだよ」という言説もあながち嘘ではないと思うのだ。
わたしはそれほど稼いでもいないし、生活水準も低いままなので、経済を回していない部類の人間である。こんな人間ばかりであふれたら、社会がより辛気くさくなるのは間違いない。
コーヒー一杯ぐらい何も考えずに買って、ふらっと喫茶店に入って好きなものを好きなだけ頼めるような国で暮らしたい。それって、そんなに贅沢なことではないと思うのだが、現状なかなか難しい。高度経済成長、バブルのときって、どんな感覚で消費していたのだろう。日々の小さな散財は人間の権利のひとつである、と言ってくれるような世の中であってほしい、本当に。
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