#映画感想文161 『サバカン SABAKAN』(2022)
映画『サバカン SABAKAN』を映画館で観てきた。
監督・脚本は金沢知樹、舞台は長崎、1980年代の子どもたちのひと夏が描かれている。2022年製作、96分の日本映画である。
正直、映画的なカタルシスは何もなかった。何というか、長崎独特の田舎の因習のようなものが、まったく描かれていないので、風景が長崎でなければ長崎であることがまったくわからないような映画であった。ただ、長崎の風景は、空、海、山はどれも美しく、脚本のまずさをすべてカバーしているようなところがあり、長崎のプ