映画『フェアウェル』(2019)の感想
ルル・ワン監督・脚本の『フェアウェル』を映画館で観てきた。A24製作である。
主人公のビリー(オークワフィナ)は、アメリカのニューヨーク在住の30歳の女性で、就職活動中である。大学院まで進学し(おそらく博士号は取得済みで)、学芸員を目指している。ただ、不採用通知が届き、彼女の人生がそれほどうまくいっていないことが冒頭で明かされる。
ビリーは6歳で、中国の長春から、アメリカのニューヨークに移住しており、中国語は子どものレベルでしか話せない。家庭でしか使っていなければ、言語と