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回顧録#02 (妊娠08週) | 入学式と大学への妊娠報告&相談

2023年9月、わくわくとドキドキの気持ちを胸に、IESE Business Schoolへ入学しました。※見出し写真は日本人同級生との集合写真
(2022年のMBA受験を経て、2023年3月に合格。プロフィールはこちら

前回の記事(回想録#1)で述べた通り、「出産予定が1年目の3学期である中、卒業時期を1年遅らせることなく、妊娠・出産と学業を両立する」ことについて、入学後すぐに大学側へ相談する必要がありました。

今回の記事では、大学の紹介を兼ねて、まず入学オリエンテーションウィークの思い出を共有し、その後、大学への相談結果についてお話しします。


入学

オリエンテーションウィーク

土日を挟んで4日間、以下のプログラムでオリエンテーションがありました。

  • 木曜:学長・副学長の式辞&セクション・チームメンバーとの顔合わせ

  • 金曜:チームビルディング

  • 月曜:MBAプログラムの説明&メンター教授との顔合わせ

  • 火曜:ケース体験

初日、大きな講堂で式辞を聞きながら、いよいよ入学かぁと感慨深い気持ちになりました。

IESEにおけるセクション・チーム

初日午後はセクションやチームメンバーとの顔合わせがありました。まず、IESEの学年全体像について説明します。

MBA Class of 2025は全体で350人で、5つのセクションに分かれています。
1つのセクションは70人で、1年目の必修科目は全てセクション単位で受けます。(教室で毎日のように顔を合わせ、セクションでのイベントも多く、自然と仲良くなります)

セクションの中で更に8~9人のチームに分かれており、このチームで毎朝ディスカッションをしたり、授業課題に取り組んだりして、濃密な1年を過ごします。
チームは異なる国籍・職種バックグラウンドで構成されており、このダイバーシティーでの学びがIESEに惹かれてたポイントの1つでした。

チームビルディング

私のチームは、イギリス人、オーストリア人、リトアニア人、スペイン人、メキシコ人、コロンビア人、ブラジル人、インド人、そして日本人の私の9名でした。

入学式初日にチーム別のランチが予定されており、お互いに自己紹介をしました。2日目はチームビルディングでした。

チームビルディング日の午前中は、Culture Map(異文化理解力)という本を題材に、お互いの文化について理解を深めるワークショップがあり、午後は学外レクリエーションがありました。

このレクリエーションでは、チームごとに同じ色の帽子が配られ、iPadを片手に学校周辺を歩き回るゲームを楽しみました。坂道も多く、長時間歩き回って疲れましたが、お喋りしながらのウォーキングはチームメンバーのことを知る良い機会となりました。

チームメンバー

MBAプログラム説明(授業出席ルール)

授業出席が重視されるIESEでは、オリエンテーション中のプログラム説明において、授業出席に関するポリシーがしっかりと説明されました。基本的には、20%以上の欠席で単位を落とすことになります。(ただし、個別の事情についてはMBA委員会で判断されます)

Class Attendance
Any student who accumulates more than 20% of absences in any given course will automatically receive an “Incomplete” regardless of the academic grade awarded by the course professor. This will result in the opening of an academic evaluation process which will be reviewed by the MBA Committee case by case.

IESE MBA Academic Policies

一人一人の出席確認のため、授業冒頭に職員の方が教室に来るとのことでした。また、授業の出席状況は学生ポータルサイト上で随時更新されるとのことでした。

職員の方が出席チェックをしているときに教室にいなければ欠席扱いとなるため、遅刻=欠席です。
そもそも、妊娠とは関係なく、時間にルーズな私、遅延が多いと噂のバスでの通学、毎朝遅刻せずに授業に行けるかどうかが心配でした。

妊娠・出産と学業の両立についての相談

大学職員の方への相談

入学初日、MBA Program Teamの紹介直後の休み時間に、Associate Director(大学職員)の方に「Personal matterについて相談したいことがあるので、後日、面談の時間をいただけないでしょうか?」と話しかけました。

主に確認したかったポイント
① 3学期(2か月間)のみ休学することは可能か?
② 最大どのくらいの期間、授業を欠席しても単位が取れるのか?
③ オンラインでの受講は認められるか?

翌週、その大学職員の方と個人面談をすることになりました。
事前にメールで背景と相談事項を送っていたので、会議室に入るなり「congratulations!!」と言われました。
私が気になっていた上記3点に対する見解は以下の通りでした。

① 3学期(2か月間)のみ休学することは可能か?
妊娠・出産という事情であれば間違いなく休学は認められるが、1年目の3学期を休学する場合、卒業時期を遅らせることは避けられない。
これは2つの理由がある。1つ目は、1年生の必修科目を履修していない学生は2年生に進級でず、2年生の選択科目を履修できない。IESEの教育プログラムはMBA認証機関からの認証を受けているため、この進級条件には例外は認められない。2つ目は、時間割が重複するため、2年目の3学期に2年生の選択科目と1年生の必修科目を同時に履修することはできない。

② 最大どのくらいの期間、授業を欠席しても単位が取れるのか?
各科目の欠席は20%以下に抑える必要がある。授業スケジュールを確認しながら科目ごとに計算する必要ががあるが、最大2週間程度の欠席は可能だと思う。

③ オンラインでの受講は認められるか?
In-classとOnlineでは、Learning Experienceが全く異なる。
IESEの授業はケースメソッドを基盤にしており、学生の積極的なディスカッション参加が必須である。一人だけOnlineで受講する形では、他の学生に比べて授業参加が難しくなる。

①、②については、もともと想定していたものと近い回答でした。
③については、「そもそもOnline受講が可能か、可能であれば何週間か?」という具体的な回答が得られず、「まだ出産は先なので、詳しいことは、出産が近くなってからまた話しましょう」ということで、曖昧な部分が残りました。

ただ、「休学しようと思えばいつでも休学できるから、まず2025年卒業を目指して学業を続けてみて、難しそうならまた相談しましょう」とのことで、体調を優先しつつも、できるところまで頑張ってみることにしました。

上記に加えて、その大学職員の方からは「2025年卒業を目指すなら、旦那さんとあなたの2人だけで産後を乗り切るのは大変なので、一時的に親にサポートに来てもらうか、ナニーさんを探すなど、時期がきたらサポート体制を考えた方がよいですよ」というアドバイスを受けました。スペインで出産し、産後できるだけ早く復学する前提で、育児や生活面に関する情報収集を始めることにしました。

次回の記事(回顧録#3)では、MBA新学期とスペインでの妊婦健診についてお伝えします。

その他の記事はこちら


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メイ|MBAママ@IESE (スペイン、在学中の出産)|戦略コンサル|純ドメ
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