ゲームの根幹を成す「数」の表現について :ゲームのルールの伝言ゲーム
こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の6回目、本文途中から有料となります。今回は5,000字超です。
はじめに
アナログゲームの多くは、特定の条件で勝敗をつけ、楽しみます。
勝敗条件には、将棋のような物理的なもの、お題当てのような言語的なものもありますが、多くのゲームでは、勝利点(得点)をたくさん稼いだ人が勝ち、所持金の多い人が勝ちというような、「特定の数」を競います。
「特定の数」を競う場合、時に接戦になり、1点差で負けることもあれば、2人が同点になった上で、他の条件を比較して勝つようなこともあります。プレイヤーにとって、色々な数が死活点になりうるのです。
また、アナログゲーム制作において、数とはゲーム性・ゲームバランスの根幹を成しているはずです。例えば、とあるカードの効果で2点を得る方が良いのか、それとも3点が良いのか。目標を何回達成した人を勝者にするのか。
自分は制作未経験ですが、戦略的なゲームは特に、そういったバランスを取るのが大変なことは想像に難(かた)くありません。
今回は、そんな大事な数について、ゲームのプレイヤーが困らないように気を付けたいことを考えてみます。
ルール上の数、6つのポイント
自分の考えるポイントは次の6つです。
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