はたまた忘れ去っていた「目的」という大事。

私は今、彼と同棲?のような
シェアハウスをしている。

同棲?とハテナが付くのは、
一見、人から見ると同棲ではあるけれど
私の内側は、同棲ではないのだ。

遡ること、8月。
マッチングアプリで彼と出逢った。

出逢ってからアプリ内でのメッセージのやり取りが始まり、とてもいい感じで、その延長でLINE交換をしてその後もメッセージのやり取りをしてた。

それを数週間した後、通話をすることに。

初めて彼と通話した時
自分の内側から強烈な違和感が出た。

・彼との会話のテンポが合ってないような感じがする
・彼の喋り方が気に入らない

彼と喋っているうちにイライラしてきて
思わず彼に「あなたの喋り方って営業マンみたいで気に入らないんだよね」って言ってしまった。笑

そしたら、彼からの思わぬ反応に
私は驚いた。

「そんなこと言われたことない。言ってくれてありがとう。俺ってそんな喋り方してんだ…今度友達にも聞いてみる」

なぞに感謝されるという結果になり
益々気に入られるような感じに。。

9月に入ってから急にそんな彼から
彼の仕事先である、とある県外に誘われた。

私はニートで時間があった為
初めて行く県外への場所にもワクワクしたし
彼がどんな人なのかってよりも
誘われた場所へ無料で行けるってことにワクワクして誘いに乗ることにした。

この時、初めて彼と逢うことになる。

車で高速に乗り、4~5時間かけて
誘われた県外へ出向いた。
”高速代も宿代もご飯代も俺が出す”と言われてた為、気負うことなく行けた。
結果、とても楽しい時間になったし
色々とお世話になって
たくさん楽しい思いをさせてもらた。

そんなことが、9月の間に何度かあり
体験するって楽しいなぁ~って思ってた最中
彼からの告白。

なぜか二つ返事できない自分がそこに居て

「いい人なんだけど…でもなぁ、、」
「んー、まだ出会ったばかりだし」
「なんか喜びきれてない私が居る…」

そんな思いで、返事を渋った。

でも彼は、諦めずに気持ちを伝えてくる。

「私の何がいいと思ったの?」と聞くと
「ハッキリ意見を言ってくれる自分を持ってるとこがいいなと思った」と言われ

今までそんなに何も言わない人と付き合ってたのかと驚きもあったし
この人は相当なMなのだろうかとも思った

だけど、かくいう私も昔は自分の意見が言えなくて、何でもいいよいいよと言ってしまう人だった。

だから、言うことに喜んでくれる彼なら
私は我慢をせず自分の素直な思いを言える相手なんだと思ったんだ。

だから、

その時、なんとなく
「彼と一緒に居てみたいかも」って思ったんだ。

そのあと、彼の住む家に行く日があって
その時に色んな話をした。

その時、彼が私を県外に呼んだ理由を聞いたら、「色々悩んでそうだったから」って言われた。

現に、私はその時期
少しいいなって思う好きな人が居て
でも好きな人には妹みたいな存在が居て
常にその人を優先する彼に嫌気がさし始めていた。

理解はしたいと思う反面
私は私を優先してもらいたくて
だから、優先してもらえない彼とは
この先はないんだろうなって思うと
少し落ちこんでたりしてた。

この話は、彼にはしていない。

だけど内容は知らずとも落ち込んでる私に彼は気付いていて誘い出してくれたみたい。

「気分転換してほしかった」と言われた。

そんな話をしてる最中
私は色んなことを思い出してしまって
泣いてしまったの。

そしたら、隣にいる彼まで泣きはじめて
二人で泣いた。

彼は、自分がなぜ涙が出るのかわからないと言った。
私は自分の涙がなんなのかわかってた。

彼には、初めから正反対だと感じることがたくさんあった。

ただシンクロニシティが続いたりもしてた
同じタイミングで同じ内容のLINEを送ったり
同じタイミングで話はじめたり

偶然とは言えないほどのことも
たくさんあった。

だから、この縁は何かあるとも思った

私は今までの恋愛で、相手にドキドキする感覚を伴った恋愛しかしたことがなくて
彼に対してはドキドキする感覚もなかったから、好きじゃないんだろうと思ってたけど
好きにも色んな感覚があるんだよって言われて、確かにそうなのかもしれないと思った。

友達に対しても、家族に対しても
好きだけど、ドキドキはしない。

だから、こんなきっかけで付き合ってみるのも悪くないのかもと思い始めて
私は彼と付き合ってみることに決めた。

彼にも、そんな心情は伝えた。
それなら、大好きになってもらえるようにがんばるって言われた。

彼と出逢ってから、あれよあれよという間に、現実が動きはじめ、
彼は私の住む街へ引っ越してくることになっていた。

まだ彼とは直接逢う前のこと、、
彼と夜電話をしてる時、彼が私に
「そっちに引っ越ししようと思ってるんだけど、シェアハウスとかどう?」っていう話を持ちかけてきていた。

私は、今年の頭までおばあちゃんちで、おばあちゃんと2人暮らしをしていて
おばあちゃんのお手引きさんということで
給料をもらいながら生活していた。

だけど、近年おばあちゃんも確実に歳をとっていて、お別れも近いのかなぁっていう感覚を少なからず感じていて、
この生活も終わりがくると感じていたから
自分のこれからの進路についても思いを馳せていた。

2.3年前から、「自立」というキーワードが私の中に入って来ていて、ずっと自立したいと思いながらも、何年もそこから逃げていた。

自立をしない方が人に助けて貰えると本気で思っていたし、人に甘えていた方が楽で
だけど、ずっと苦しかった。

いつも人の傘下にいなきゃいけない気がして窮屈だった。

だけど、自分が自立出来るとは到底思えなくて、朝起きて仕事に向い、自分の生活を自分で立てていくことに自信がなかった。

だから長年、私は出来ない子なんだと
胡座をかいていたのだ。

だけど、年々、そうもいってられない感覚を覚えていて、おばあちゃんとの暮らしが終わったらついに自立かぁ〜という思いもあった。

だから、自立について思いを馳せた時
自分の中に色んなことがわいてきて
その中の一つが

「まず自分が住む家のこと」が一番にあった

おばあちゃんがいなくなったら
一人暮らしがしたいと思ってた

だけど、家賃のことを考えると
仕事が何も決まってない私にとって
まだ難しいなぁという思いにもなって
だけど、両親には頼りたくないと思ったり
なんとか一人暮らし出来る環境があればいいなぁと思ってたのだ。
家賃も月にそんなにかからなくて
仕事が出来る
そして、仕事して自分の生活リズムが掴めたらいいなとかぼやっと思ったりしてた。

そんな時期があって

今年に入って、おばあちゃんが他界。
8月に彼に出逢って、
シェアハウスの話をもらって
”それいい!!”と思った

と、いうのも
彼の仕事は特殊なお仕事で
他県を跨いで仕事をするので
基本、家に居ないのだ。

月に9日くらいしか居ない彼は
ずっと家を開けてるより、誰かがいてくれた方が俺も安心するしと言ってくれた。

そんな話から、引っ越しのお手伝いの話が出て、私は手伝うことにした。

彼は自分の部屋が一つあればいいし
もうひとつの部屋を私の部屋にすればいいと言ってくれて、そんな話しで決まったのだ

今、そんなこんなで彼との同棲?のような
私的なシェアハウスをしている。


なんだけど、、

最近、彼と居て私は不満足を抱えはじめていた。

彼は、先々のことを考えたように動きたい人で、私は先々のことをあまり決めたくない人。

咄嗟にわきでるフトに従いたいから
柔軟にいたいのだけど

彼は、四角四面にことを進めようとする

そんな彼との休日は
すごく窮屈に感じはじめていて
喧嘩することも増えた

だけど、私の意見は通らない
私の意見を言えば、同じように彼の意見が帰ってくる

その度にぶつかり、彼と一緒に居たくない日まであった

どうにかこうにか私は
彼との関係にも向き合いたくて
私自身に問われてることにも向き合いたくて

ひとりで葛藤してた

いちいち気になる彼のとる行動に対して
自分が何を持ってるのか内観したり

私はどうしたいのか
彼のことがもう好きじゃなくなったのか等

自問自答した

頭の中がごちゃごちゃしているようで
自分自身がどうしたいのかわからなかった

だから、苦しかった

彼との違いに翻弄され、
私は彼と居ることで自分のペースが乱れる感覚がしていて、それが嫌だった

彼との生活で
彼に面倒を見てもらってるような感覚がして
彼の傘下でいなきゃいけないような感覚が
すごく嫌だった

もう、彼のことが嫌いになったのかとも思ったけど、彼のことが嫌いなら、私はいちいち彼のとる行動に悲しさを覚えたりしないと思った

だけど、今日ご飯を作ってる時に
ふと感じたことがあった

それは、
最初の目的がなんであったか

ということ。

その問いが生まれた瞬間
私はハッとした。


そうだった。
私が持ってた最初の目的は
『自立』ということ。

自分の人生に責任を持ち
自分の生活を自分の力で成り立たせ
自分の生活を送ってみたいと思ってた

それは、金銭的にも精神的にもで
自分にとっての自立とは
金銭的、精神的の両方が叶った場所。
そこに行ってみたいと思ったんだ

そんなふうに出来たら
誰かの傘下にわざわざ入って
無力じゃなくていい、
自由を感じて
自分のことに責任をもって
自信の中で生きていける

そんな私になりたいと思ったんだった

それに気付いた時
最近抱えてたモヤモヤのような霧が
晴れた気がした。

そうか。そうだった。
私は自立する為に彼と居るんだ。

今、こうして普段から全くといっていいほど一緒に過ごす時間がない彼と居るのは
そもそも私が自立をしたいと望んだ結果だ。

なんでもっと一緒に居れないの
付き合ってるのになんでまともに一緒に居る時間がなくて
ひとり寂しい時間ばかりなの
って思ってたけど

私の目的は
自立すること
だったのだ。


そう思うと、最近まで
最初の目的を忘れさり、手段が目的化していたということに気付いた。

この気付きは大きかった。

一緒に居れないことや
全然かまってもらえないことに
あんなにモヤモヤしていたのに
彼に対して、何も思わなくなった

なぜなら、
私が今こうしてここに居る理由は
自立するためだから。

自立するために
ひとりで過ごす時間を大事にするし

自立するために
これから仕事をする

自立するために
もっと自分の感覚に繊細になると決めた

そしたら、今私が存在する場所が
数日前まで不満に思えてたのに

今私が存在する場所が
私の望み通りで有難い場所が
目の前に広がっていた

私のことを悩ます彼だと思っていたのに
私のサポートをしてくれている彼に思えたし

私のことをほっとく最低な彼だと
思ってたのに
私の自立のために存在してくれている彼に
思えた

そしたら、
自然に

ありがとうって思えたんだ


この気付きは
私にとってかなりデカイ。

数年前に
目的と手段と結果という記事を
自分で書いておいて

またしても

目的を忘れ、手段が目的化してしまってたことに気付けて嬉しかった

行動をするということは、
必ず「目的」がある。

その目的は、常に内側で想うこと。
内側にしかない。

それを手放してしまった瞬間に
外側にある、手段が目的になり
手段が目的になると
終わりの見えない
もっともっとの世界に入る

渇望が生まれ、
その渇きを潤すために
また手段の中を彷徨うことになる


目的。

大事なものは、内側にある

経験を通して
私はこの言葉の意味を実感した。

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