人間賛歌
正しい歌を歌えるのは
正しく生きてる人だけ
社会への不満をぶつけてるのは
いつだって一生懸命な人だった
歌に乗せなきゃ沢山の人には届かなくて
美しい言葉だけじゃ目にも留められない
嫌なことから逃げてる僕は
社会の波から外れてる僕は
一体何を訴えられるのかな
頑張らないといけないなら
頑張れる理由が欲しかった
生きろというなら
生きる理由をくれ
なんにも頑張ってない僕には
不満のひとつも吐けやしない
死んでるように生きてる僕には
誰かの心に届く歌が歌えないよ
それがなんだかすごく悲しくて
なのに悔しがれないのが悔しい
正しさなんて人それぞれ
なのに常識なんて掲げる
普通ってなんだろうとか思うのに
そのあやふやな普通に囚われてる
なあ、くだらないと思わないか
あんたら皆おんなじ人間だろう
神様にでもなったつもりかい?
人が人を決めるとか
人が人を見下すとか
逆に見上げてるとか
あぁもう本当にくだらない
社会の仕組みなんてやつを作ったのは誰だ?
見付けたら一度とっちめて言ってやりたいね
こんなくだらないことすぐにでもやめろって
でもさ、もしそんなやつがいたとして
僕の言うとおりに辞めてくれたとして
代わりの仕組みがなきゃいけないんだ
でも僕にはそんなの考えられないんだ
あれはだめこれはだめって
指図するのは簡単なのにさ
じゃあどうしたらいいの?
なんて聞かれると困るんだ
だって僕ら人間なんだ
神様にはなれないんだ
だからちっぽけな僕一人なんかじゃ
世界をどうすることもできないけど
なんだかそれでいいような気がする
決められる人が決めればいい
出来る人がやればいいのだよ
他人任せは悪いことか?
案外そうでもないのかも
自分にできることをやる
ただそれだけのことだろ
正しさとか常識とか
一生懸命生きるとか
そんなのは別にいい
やれることだけやる
それでいいじゃない
普通になれない僕にでも
出来ることはきっとある
だからまだ死ぬ理由がないよ
生きる理由は生きて見つける
それだけのために僕は生きる
でも僕はさ
ちょっと上の方でふんぞり返って
一生懸命生きてる人たち見下して
偉そうにしてるお前が嫌いだ