出逢えなかったあなたへ

ごめんね。あいたかったよ。ごめんね。

私が悪かったのかな。

忘れようとしたのよ。
私なりに前を向こうとしたのよ。

でもね。
やっぱり私はあなたに会いたかった。

この手で抱きしめたかった。

ないてほしかった。
わらってほしかった。

手を握ってほしかった。
寝顔を見たかった。

どうして。
なんで私だったのかな。
だれかおしえて。

なんであの人は自分から幸せを捨ててしまったんだろう。捨ててしまえたんだろう。
なんでその幸せを当たり前だと思えるんだろう。

あのひとにはわたしのかわりになってほしかった。

勝手な願いだけれど。
私が叶えることのできない夢を託したかった。
夢は叶わなかった。

ねえ。あいたかったよ。
もうずっとあえないのかな。

ごめんね。

あいにきてくれないかな。

あいつのせいであえなくなったのかな。

わたしのせいだったのかな。

あいつは何も傷付かずに笑っていて、
わたしはたくさんのものを失って泣いている。

私に一生消えない傷をつけたあいつも
幸せを手放しても今まで通りに笑うあの人も
誰にも相談できずにひとり暗い部屋で泣く私も

生きている。泣いたり笑ったりして。

あなたはどう思うのかな。

ああ、なにもわからないか。

私にもわからないや。

あなたがいない世界では本当の幸せは掴めない。

あなたが足りない世界は見たくない。
そんな世界で生きるのはあまりにも辛い。

だから、あなたにひとつだけおねがいがあるの。

ずっとずっと先でもいい。
すぐじゃなくていい。
ゆっくりでいいから。

わたしにあいにきてはくれないかな。

沢山の愛情を持ってあなたを待っているよ。