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ルソーの教育論「エミール」乳幼児期

イエナプランを作ったペーターセンはルソーの教育論である「エミール」から大きな影響を受けたと言われています。

ジャン=ジャック・ルソーとは

あの有名な、誰でも知っている「むすんでひらいて」はルソーの作曲と言われています。契約論などの著者であり、哲学者としても有名なルソーですが、実はルソーの教育論は、現代教育の中でも「必読書」として多くの教育者達に読み継がれているのです。

イエナプラン教育の原点となっているルソーの自然人教育

ルソーの時代は貴族階級などにより、今でいうところの英才教育が行われていました。裕福な家庭では子ども一人一人に家庭教師をつけて、「小さな大人」を作るための教育が盛んでした。

そんな中でジャン=ジャック・ルソーはこんな言葉を残しています。

「植物は栽培によって形を変えられ、人間は教育によって形を変える」

神の創造物として善なる存在として生まれた赤ん坊が、人間の手によって台無しにされて悪なる存在となると言うのです。

自然人教育

そんな中でルソーは

「自然に任せて、余計な指導はせず、距離をとりながら、3つの先生によって、成長を見守る消極教育」が大切だと言ってます。

ルソーは

0歳から1歳の乳幼児期には
快と、不快の感覚を育む時期だと言います。この時期に養育者が気をつけなければいけないのは、泣く事で周りをコントロールしようとする癖をつけさせない事。
養育者はそこを見極めないといけないと言ってるのです。


抱き癖問題

私の子育て時代は「泣いたらすぐに抱っこするのは抱き癖がつくからダメだ」と言われ、肺活量をつけるためにも、多少は泣かせた方が良いとも言われました。

が、最近では、泣いてても放置されていると「愛着形成に支障が出る」と言う理由で、泣いたらすぐに抱っこしてあげましょう。と言った教え方をする養育方法も広がっています。

ルソーが言ってる「泣き声で周りを自分の思い通りにコントロールしようとする人間に育ててはいけない」という言葉を考えると

産後の女性に鬱が多くなっていると言うのは、赤ん坊の泣き声により、母親が自分自身の感情のコントロールができなくなる事から来ているのかもしれません。

ある実験で、隣室で赤ちゃんが泣いているのを隣の部屋で母親が我が子の泣き声かどうかを見極めれるか?と言った実験をやってみたら、100%聞き分けることができたのだそうです。これは父親には決して出来ない技。

この実験からも核家族で孤独な子育てをしている現代社会の母親達にルソーの自然人教育を学び、実践することで、母子共に健全になるのでは?と、感じました。

続く

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