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「死者の書」の意外な活用法

先日、和田裕美さんが主催する営業向けの一日セミナー「ウレフェス」に参加してきました。

こういうビジネス系のイベントは初めてだったのですが、和田さんはちょっとスピ入った方ですし(神社系の本を書いていたり、熊野本宮大社でイベントをされていたり)、「とにかく営業の人以外にも役立つ内容だから、絶対来た方がいい!!!」とテンション高くおっしゃっていたので、どんな感じかしら〜と気になって。

講師は、和田裕美さんのほかに、鮒谷周史さん、加藤昌治さん。

鮒谷さん、加藤さんは、恥ずかしながら今回初めて名前を知ったのですが、お二人とも超すごい方らしく。

鮒谷さんは、会社員勤めをしていたときは、下から数えた方が早いほど超できない営業マンだったそうですが、勤めていた会社が倒産したのを機に起業。そこから自分自身の営業に対する定義付けを変え(迷惑行為ではなく、社会貢献である)、やり方を変え、現在は1h12万円×5回を1セットとして、計60万のコンサルを月100本とり続けるスーパー営業マンとして活躍してらっしゃいます。(ふぅ、想像のつかない世界・・・!)

そして加藤さんは、ベストセラー『考具』の著者で、現在も広告代理店(DかH?)に勤めるサラリーマンでありながら、こうして講師業もされているお方。クリエイターっぽい感覚で、ゆるい脱力系な感じに親近感が湧きました。

和田さん、鮒谷さん、加藤さん、みなさんさすが、トークがむちゃくちゃおもしろくて。ほぼ一日笑っていました。

なるほどそうか、と納得したり、私もやらねば、と背中を押されたり、が満載だったのですが、加藤さんの「考える練習」のなかで思いもよらないものを目にしました。

それは「死者の書」

死者の書とは=古代エジプトで冥福を祈り死者とともに埋葬された葬祭文書。パピルスなどに、主に絵とヒエログリフで、死者の霊魂が肉体を離れてから死後の楽園アアルに入るまでの過程・道しるべを描いた書。 Wikipediaより

昔、世界史で習いましたよね?

こういう象形文字で書かれています。

加藤さんは、「アイデアは数で勝負。数がないと選べない。だからととにかく選択肢を出すことが大切」とおっしゃっていて、きれいにまとめようとする前に、まず出して、出して、出し尽くすためにいろいろな発想法を提案されているのですが、その一つが「死者の書」を使った方法なのだとか。

この中から象形文字を一つ選び、それを無理やりでもテーマとひもづけてアイデアを引っ張り出す、というものです。

「コンビニのから揚げをもっと売りたい」というお題で、私が「死者の書」からインスパイアされて生み出したアイデアはこちら(ちなみに、アイデアの数を出すことが目的なので、現時点でその質は問うていません……ということを念頭に置いてご覧ください)。

なんだかシュールですみません。

しかし、同じお題でも、他の発想法を使って考えると、出てくるアイデアが全然違うことに驚きました。

「出てくるアイデアがくだらなくても、エロくても、グロくてもいい。それをなかったことにせず、ただ見つめてください」的な加藤さんの言葉に、スピっぽさを感じる私。何事も「なかったことにする」のはダメですね。

「そのアイデアがいいか、悪いかは自分が決めることではないんです。自分ではつまらないと思っても、他人から見るとおもしろいことは多々ありますから」

主観でジャッジせず、常に客観視を。ビジネスにもスピやヨガは使えることが証明されました。

ちなみに、から揚げを売る方法について、最終的にはこのくらい考えました。コンビニの各社様、いかがでしょうか。

しかし、「死者の書」をこんなふうに使おうと思っちゃう加藤さんの発想がやっぱりすでにすごいな、というね。

古代エジプト人も、こんな形で後世の人の役に立つとは思っていなかったことでしょう。

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