ゲーム依存との闘い
ここ1ヶ月の息子の様子。
不登校あるあるですが、ゲームをする時間が長くなり、寝る時間が遅くなっています。
親はやっぱり心配する。止めようとする。ついついうるさく言ってしまう。でも止めようとすると、反省するどころか逆上したり暴言が返ってきます。こんな場面を経験する親御さんは多いのではないでしょうか。
保健室登校ですが、学校にはほぼ毎日行けています。給食だけ食べて帰ってくることもありますが、先週はクラスのみんなとの課外活動にも参加し、少しずつ活動範囲が広がっているのはとても嬉しいことです。
ただ、やっぱり時間があるので1日の大半はゲーム。。ゲーム自体は完全に悪いとは思いません。息子はRobloxというゲームをタブレットでしており、たくさんの種類のゲームがあったり、自分でもディベロッパーになれたりと飽きない工夫がたくさん。世界中の人とチャットしながら、マインクラフトのように、自分でいろいろなものを作ることもできます。デザイナーのようにいろんなパーツを組み合わせて複雑な建物や乗り物をつくっています。
のめり込みやすいアスペには格好の遊び場。
一応時間は決めていますが、声をかけなければ気にせず何時間もやっています。本人に悪気はなく、ただ夢中になっているだけ。それは理解していても、心配ですよね。
昨日は療育の診察があり、先生にも相談しました。
「ゲームは取り上げてはだめですよ」
はっきりとそう言われました。息子の今の状況では、そこが唯一、人と繋がる場であり、自分のクリエイティブを発揮できる場であり、楽しいと思える場所なのです。それを取り上げると、もう生きる活力がなくなってしまうのです。
どんな子どもでもそうですが、取り上げる、制すのはNG。少しでも時間を減らしたいなら、別のことで楽しいと思えることを見つけられるよう、少しずつ誘導していくことが大切とのこと。
休日はSUPや釣りに連れていったり、学校でも声かけをして体が動かせるような活動も取り入れています。
ゲームで作ったものを見せてもらって「すごいやん!」と褒めたり、先生に見てもらったり、自己肯定感を上げることも忘れずに。
親の一方的な考え方を押し付けるのではなく、歩み寄って理解を示し、その上で守るべきことは守ろうね、というスタンスで、今後も付き合っていこうと思います。
私自身も接し方や言い方を変えたことで、以前はすぐにあきらめていた息子もモチベーションが少し上がってきたような気がします。
「できなかったらどうする?」を考えてしまい、実際にできなかったら何もかも投げやりになってしまう。今でもネガティブなのは変わらないのですが、母親として私が「何でできないの?」「私の何が悪いの?」「どうすればいいの?」ということは考えないようになりました。
代わりに、「あなたならできるよ」「大丈夫だよ」という声かけを続ける。
この子の可能性を信じたいから。
最近は通信制大学で心理学や発達障害について学ぼうかなという気持ちが湧いて来ました。勉強の本質は、自発的に「学びたい」という気持ちを持つこと。何歳になっても始められるし、遅くはない。だから全く勉強していない息子のことも、そこは心配していません。
そもそも、やりたいことが決まっていないのに大学へ行く意味って?と感じます。私のライフワークが固まってきたのは30代。高校生でなんとなく興味を持っていた英米文学を学びましたが、今の仕事にどのくらい生かされているか考えると疑問です。日本では、就職するために大学へ行く、大学へ入るために受験勉強をする、という目的がチグハグな人生設計をする人が多い。これからは、AIがマニュアル通りの作業をする時代。目的を持って自ら学んでいく人こそが活躍するのだと思います。