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認知行動療法について調べてみた。
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こんな本を読んだ。
学校の先生向けに、問題行動のある子どもの理解と対応の仕方が書いてある。
認知の歪み、これこそが息子の問題だと思った。
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ほぼすべて当てはまる。。
考え方を変えるように促す言い方が書いてあるが、実際はそんなに上手くいくものではない。
療育の先生に、「これなんですよ、先生!これが治れば絶対人生楽しくなりますよ」と伝えると、
「いやお母さん、そんなに簡単にできたらこの子は悩んでいませんよ。療法はあるけれど、いちばん大事なのはこの子が才能を認められて社会から評価されることです。そうなるには長い時間がかかるし上手くいくとも限りません」
と、スパっと切られた。
現実はそう甘くはない。
私自身は、イギリスでレイプされかけたり、主人の難病で息子を妊娠中に介護したりと波瀾万丈の人生を経て、そう簡単には心が折れなくなった。
今ではポジティブ認知しかできない。それなのに、息子は正反対。ネガティブな結末しか考えていない。
育て方?私の声かけ?何がこうさせたのか、考えてもわからない。そりゃ、こうなる前はどの母親もするように叱ることもあったけど、褒めることも忘れてないよ?
完璧主義の発達障害も少なからず関係はあると思うが、それだけではなかったのかもしれない。きっと、ずっと無理をして周りに合わせていたことによる強いストレス。
家庭でも配慮ができていなかったのかもしれない。こんなにまで無理をさせていたとは知らず、わがままが出た時に普段から受け止めてあげられていなかったのかもしれない。
たまに言い方が腹立つ、とは息子によく言われるけどね。あー、これか。
気をつけてるつもりでも、ついつい出ちゃう言葉が気に障るんだね。
どんな本にも、子どもが変わる魔法の言葉とか、褒めて育てよ、とか書いてある。
まずは母親が、「ちゃんとしよう」とか「普通なら」とか思ってはいけない。
この子にはこの子のやり方がある。学校で我慢していたから、心のバランスをとるために、わがままになるんだろう。
たとえ普通とは違っても、受け入れてあげたい。
私は普通になって欲しいとは微塵も思っていない。むしろ、個性的な方がおもしろい人生を歩めると思う。
日本は窮屈だけど、生きていれば必ずいいことがある。
春休みは、ベトナムへ里帰り。美味しいもの食べて、屈託のないベトナム人からエネルギーをもらおう。