![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146197752/rectangle_large_type_2_7945b461a815c9c1c12c0908541a3389.jpeg?width=1200)
七夕の願い事:「無になりたい」
七夕の夜、短冊に願い事を書くように言われたけれど、私は何も書くことがなかった。
何か欲しいもの、何かになりたいもの、そんな願望は特に心の中に浮かんでこない。
ふと、ある考えが頭をよぎった。
「全てを捨てて、無になりたい」
そう、私は物や思考を全て捨て去り、まっさらな状態になりたいと願っていたのだ。
日々の生活の中で、私たちは様々な物や情報に囲まれ、常に思考がぐるぐる回り続けている。
そのせいで、本来の自分自身を見失ったり、心が疲れたりしてしまうこともある。
だからこそ、七夕という願い事の日に、私は「無になりたい」という願いを短冊に記し、竹竿に吊るした。
これは、何も望まないという消極的な願い事ではなく、むしろ自分自身をリセットし、新たな一歩を踏み出すための積極的な願いだった。
全てを捨て去るということは、何もかもを失うという意味ではなく、むしろ可能性の扉を開くという意味だと私は信じている。
まっさらな状態になれば、固定観念や思い込みに縛られることなく、自由に自分自身を表現することができる。
そして、今まで見えていなかった新たな世界を発見できるかもしれない。
七夕の夜空を見上げながら、私は静かに願った。
「全てを捨て去り、無になりたい。そして、真の自分自身を見つけたい。」
この願いが叶うかどうかは分からない。
しかし、大切なのは、私がこの願いを心から願っているということだ。
七夕の短冊に込めた私の思いは、きっと宇宙に届いているはず。
そして、私は必ず、新たな自分自身を見つけることができると信じている