ロードムービイ「天空のサマン」満州族の魂。
「天空のサマン」は、満州族のシャーマンであるサマンの物語を描いたドキュメンタリー映画である。監督・音楽・構成・製作・ナレーションを務めた金大偉氏は、満州族の文化を守り伝えることを使命としています。
映画の中では、満州族のサマン文化が消えつつあることが語られている。その原因は、満州語を話せる人が減っていることである。満州語は、満州族のアイデンティティを形成する重要な要素であり、サマン文化の継承にも欠かせない。
文化を滅ぼす最も大きな要因は、日常使う言葉を禁止することである。学校の授業で教えず、家庭でも使わないと、民話や伝統芸能などの文化は継承されずに滅んで行ってしまう。
映画を観て、満州語を話せる人が減り、文化が失われていく現状に心を痛めた。文化は、私たちのアイデンティティを形成するものであり、私たちの人生を豊かにするものである。消えゆくサマンの文化を残し、継承していく人が出て欲しい。そして、私たちは、すべての文化を尊重し、守っていく必要がある。この映画は、そんなメッセージを伝えてくれる。ぜひ観てみてください。
