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宝塚歌劇に学ぶ! 熱狂的ファンを生むための秘策とは?


こんにちは、放送作家の板橋めぐみです。


先週は宝塚花組公演「はいからさんが通る」を観劇。

宝塚の公演を欠かさず見るようになって
かれこれ20年。
これまで200作品以上を観劇しましたが、
その中でも上位に食い込む素晴らしさでした!!

宝塚歌劇は私のように
毎公演欠かさず見る熱心なファンが多いことで
知られています。

今回は、そんな宝塚歌劇から、
ビジネスで欠かせない「ファンづくり」の
秘策を探ってみます!

宝塚は徹底した実力主義


宝塚歌劇団には、花・月・雪・星・宙の5つの組と
エキスパートたちが所属する専科に分かれています。
各組だいたい80人ぐらいが所属しているので、
現役ジェンヌはざっくり400人ぐらいいる計算です。
男性を演じる男役さん、女性を演じる娘役さん、
それぞれ半々ぐらい。
そして、もちろん娘役さんも人気がありますが、
ファンが多いのは圧倒的に男役さんですね。

そんな男役スターたちの実力をはかるとき、
ポイントとなるのが、
「歌」「ダンス」「演技」
これら3つに秀でているスターさんを
「三拍子そろっている」などと評します。

ちなみに、宝塚では歌劇団に入った後も
最初の5年間は毎年、
歌やダンス、演技のテストがあって、
成績がつけられています。
プログラムの掲載順も成績順になるというから超厳しい!!

宝塚スターの人気を決定づける要素とは?


このように実力重視の一方で、
私が知っている限り、
スターさんたちの人気と実力は
必ずしも比例していません。

トップスターだからといって
「三拍子」揃っているかというと、
そうでもない場合も結構あり…

「三拍子」揃っている実力派のトップさんながら、
公演では客席にちらほら空席があった、
なんて話もよく聞きます。

「この人を何が何でも応援したい!」
こうファンを熱くさせる
要素は一体何なのでしょうか。

あくまで私見ですが、
私はこの重要ポイントは
スターさんに、
「乗り越えるべき壁がある」、
「その挑戦が現在進行形である」、

この2点にあると考えます。

例えば、Aさんという
ちょっと歌が苦手な若手スターさんがいるとします。
歌の上手い下手は素人でもすぐわかるので、
「あら、ちょっと歌がイマイチね」と観客はすぐ気づきます。
でも次の公演で「あ、ちょっと上手くなっている。
努力しているのね」となってくると、
そのがんばっている姿に観客の胸はキュンとなる。

そしてやがて「他の上手な子は、私が応援しなくても、
応援してくれる人がいる。
でも、歌がイマイチなこの子はファンがつかないかも。
私が応援して、育ててあげなければ!!」
「(公演に)通ってあげなければ!」
と使命感を抱くようになっていき…

そして自分で育てているからこそ「愛着」もわき、
「熱狂的」ファンになる
、というわけです。

これもスターさんが意図せず
「欠点や弱点の克服過程を見せてくれる」から!
「次はどうなるのか」と
ファンも目を離せなくなってしまうのですね。

この他に「実力はあるのに
タイミングが悪くてなかなかトップになれない」
という苦労人のスターさんも、
「私が支えなければ!」という熱いファンを
多く抱えているようにお見受けします。
こちらのパターンも「今後はどうなるのか」と
目が離せません。

このように
「弱点を克服するために努力している」
「不運にもめげることなく、
 ひたむきにがんばっている」といった
「乗り越えるべき壁に立ち向かっている姿」は
人々の共感・応援を呼びます。

そして同時に「これからどうなるの?」という
ワクワク感で次も見たくなる。
となると、劇場に通いつめますよね〜

このサイクル、宝塚スターに限らず、
一般のビジネスの世界でも通じることではないでしょうか。

ビジネスでのファンを増やしたい方、
一度、宝塚を観劇してみることをお勧めします!




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