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18: 天職に気付くまで。


#この仕事を選んだわけ
↑こんなハッシュタグコンテストがあるらしく、参加させていただきます♪


フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

舞台衣装家になるまでの事は既に、こちらにも書いているんですけど。

高校で進学先を選ぶときは、漠然とファッションデザイナーが自分の仕事だと思っていたんですよね。とにかく一点ものを作りたかったので、オートクチュール希望でした。

それなのに大学とか行っても意味がないから、服飾専門学校一択でしたが、問題は当時の私にリサーチ力がなかった事。

両親は当時大変だった会社のことで手一杯だったし、そもそも発想を転換させてくれるようなタイプでもなかったし、私は両親の言うこと以外をあえてリサーチしようとも思わず。

で、母の目から見て1番落ち着いた生徒の多かった学校に入学。て、今ならファッションデザイナー目指すのに、個性あふれる学校を選ぶべきだったでしょ、と思うのですが。
それでも、2年生の時にこのままじゃダメだと思って、他の学校の夜間に行ったりもしたんですけど。

あの時リサーチ力あったら、日本の専門学校飛ばしてフランスの学校に入れてもらって、その後の人生も楽だったかな…w
こちらの学校は学費がかからない事が多いので(公立の入学試験に合格すれば)滞在費含めても学費的にもそう変わらなかったと思います。

で、一応アパレルに入社して5年ほどいました。
最後には女同士のドロドロで疲れ切って、丁度フランスに渡るきっかけも出来たので退社。その後10年ほど、最後の上司が夢に出て来て良くうなされてました🤣

その間も、暇を作っては観劇、「そんなに行ってたら、帰って来た時居場所ないよ」との脅しや嫌がらせにもめげずにフランスにも来たりして(当時はアンカレッジやモスクワ経由で片道平均17〜19時間かかってたので、1週間とかだとキツかった)、観劇した時にたまたま劇場に来ていた舞台衣装家さんとお話出来て、あぁ、衣装ってお仕事になるんだ。好きな劇場に、お金もらっていることが出来るんだ、と、これぞ本当の目から鱗の気付き。
しかも舞台衣装って、私の作りたい一点ものじゃん!
なぜ気づかなかった、私🖐🏻

その時は仕事でファッションショーの裏方にも入ってた時だったので、あ、私の世界はこっちだな、と感じたりもして。

とにかく、舞台や劇場が好きなんです。
劇場にいるだけで、今でも心臓バクバクでワクワクが止まらない。

登竜門的国立劇場のアトリエで、スタッフが仕事やお給料について文句言ってるのを聞くこと多いんですよ…胸が悪くなるくらいな事も多々。
ああ言う人たちの気持ちが、私は1ミリも分からない。
この仕事、向いてないんじゃないんじゃないかな、って思いますね。

公開リハーサルのチケットとかが回って来ても、もらって観に行くのは大抵私。
え、みんな舞台好きでここにいるんじゃないの???

人生のほとんどを働いて過ごす事を思うと、本当に好きな事を仕事にするのが1番で、私の好きな事は全てこの舞台衣装家と言う仕事の中にあった。

数十年前のあの日、あの舞台を観に行った事、その衣装家さんと話せた事は、本当にラッキーでした。

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