【3分でわかる】『エスター ファーストキル』レビュー
あらすじ
エストニアにある精神病院から1人の凶悪犯が脱走しました。
のちにエスターと名乗ることになる彼女は、見た目は10歳の少女ですが、成長ホルモンの異常で体の成長が止まっており、実際の年齢は30歳を超えてます。
行方不明者リストから、自分とそっくりな見た目の少女を見つけたエスターは、子供を失ったオルブライト家に娘として入り込むことを決めます。
行方不明の娘として家に入り込むことに成功したエスターですが、その言動から捜査に協力していた刑事や、セラピストから疑いの目を向けられてしまいます。
正体がバレる前に金目の物を盗んで逃げればいいのですが、エスターはオルブライト家の主人であるアレンに恋をしてしまい逃げることができません。
仕方なく邪魔者を殺すために刑事の家を訪れると、そこに突如としてオルブライト家の妻であるトリシアが姿を現しました。
そして決して誰にも知られてはいけないオルブライト家の秘密を告げられます。
その秘密とは何なのでしょうか。
そしてエスターは窮地を脱することができるのでしょうか。
続きは本作でお楽しみください。
みどころ
1)登場人物達の異常性
前作の『エスター』では、とにかくエスターの凶悪さが目立っていましたが、本作ではエスターだけでなく、オルブライト家の住人も底知れない異常性を持っています。
前作では入り込んだ家で好き放題していたエスターですが、本作のオルブライト家ではそうはいきません。
なかなかエスターが本領発揮できず、前作のファンの方はヤキモキしてしまうかもしれませんが、しっかりと最後はエスターらしく締めてくれるのでご安心ください。
特に印象に残っているのは、エスターがトリシアにミックスジュースを作ってあげるシーンでしょうか。
思わず吐き気を催してしまうシーンなので、食事をとりながら観ないことをお勧めします。
2)前作からの伏線
エスターといえば、絵をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
特にブラックライトで照らされると変わる絵、ブラックライトアートが特徴的でした。
エスターがブラックライトアートをするようになったきっかけ、それが本作で登場するアレンです。
本作を見てから前作を観ると、エスターがアレンの影響を多く受けていることがわかります。
前作で描かれていた絵も、エスターにとってはアレンとの苦い思い出を表現しているのかもしれません。
そう思うと、エスターがちょっと可哀想だなと思ってしまいました。
凶悪犯には変わりないのですが。