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【3分でわかる】『TALK TO ME(トーク・トゥー・ミー)』レビュー
※ホラー演出や話の流れが面白い映画なので、ネタバレを避けてレビューしていきます。
物語の内容については直接触れませんが、それを観て私が感じたことを中心に書いていこうと思います。
【あらすじ】
#90秒憑依チャレンジ
SNSで拡散されたその遊びは、瞬く間に若者の間で評判になりました。
やり方はとてもシンプル。
1)手の形をした呪物と握手する。
2)手を握ったまま「Talk to Me(わたしと話せ)」と唱える。
3)そのまま「I let you in(中に入れ)」と唱える。
たったこれだけで、霊を憑依させることができるというのです。
とても簡単な遊びですが、ひとつだけ絶対に守らなくてはいけないルールがあります。
それは「90秒以内に呪物から手を離す」ということ。
もし90秒以内に手を離さなかった場合、体に入った霊がそのまま抜けなくなってしまうのだそうです。
危険と隣り合わせというスリルと背徳感。
そして霊が体の中に入ってくるという今までにない感覚。
そんな体験が手軽にできるとなれば、若者達の間で流行らないわけがありません。
高校生のミアもInstagramのストーリーでこの遊びを目にし、興味本位で参加してみることにしました。
母を亡くした悲しみや孤独を埋めるために、ちょっとした好奇心で始めた遊びが、のちにミアの運命を大きく変えることになります。
続きは、ぜひ映画でご覧ください!
【みどころ】
1)正気と狂気の境界線
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内容自体はホラー映画でよくある「遊びで霊に関わったら洒落にならないことになった」というもので、恐怖演出もバンバンでてきます。
王道ホラーですが、霊がメインというより主人公であるミアを中心に物語が進んでいくので怖いのが苦手!という方も見やすい作品かなと思いました。
実際に霊が存在しているのか、それとも悪夢を見ているだけなのか。
後半になっていけばいくほどその境界が曖昧になっていき、最終的にはミアが物語のどこまで正気だったのか分からなくなってしまうのがこの映画のみどころです。
人間の言葉を信じるのか霊の言葉を信じるのか。
なにが本当でなにが嘘なのか。
ミアの葛藤やどうしても埋められない孤独感にフォーカスを当てて物語が進んでいくので、これから観る方はミアになったつもりで観るとより楽しめるかなと思います。
2)霊の捉え方
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#90秒憑依チャレンジは、いわばこっくりさんのようなものだと思うのですが、両者には大きく異なる点があります。
それは降霊術をおこなう目的です。
こっくりさんが『霊を呼んで質問に答えてもらう』ことを目的としているのに対して、#90秒憑依チャレンジは『霊を体の中にいれる』こと自体を目的にしています。
霊に何かしてもらうのではなく、霊が見えることや体に入ることでその人に起こる変化を楽しむ。
降霊術をいわばドラックの一種のように楽しんでいるのです。
たとえリスクがあっても、それを「面白い」という人が何人か集まれば、それは「エンターテイメント」になってしまう。
集団心理の恐ろしさを感じました。
また、もし自分が死んだとして。
せっかく呼び出されたのに、私個人ではなく一人の霊としてしか見られないとしたら。
それは私という存在が消えてしまうのと同じで、とても悲しいことだなと。
この映画を観てそんな想像をしてしまいました。
いかがでしょうか。
今回書いたのは私の主観なので、映画を観られた方は感想をコメントでシェアしてくれると嬉しいです。