2級建築士 学科合格ロードマップ#2 法令集の選び方と使い方
前回の記事では建築士試験の効率的な学習計画について触れました。
約半年間の大まかな学習計画は立ったでしょうか?
2つ目の記事となる今回のテーマは、試験当日まで長い付き合いになる「法令集」の選び方と使い方です。
法令集は膨大な情報が詰まったツール。適切な選び方と使い方を心がけることで、学習の効率が上がり、また試験当日に効率的に知りたい情報を得られるようになります。
一つ目の記事はこちらからご覧ください◎
こんな人に読んでほしい
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1. 法令集の選び方
建築士試験の学習をスタートするにあたり、まずは自分に合った法令集を選ぶことが大切です。私はいくつかの選択肢の中からTACの法令集を選びました。以下にその理由と選定ポイントを紹介します。
来年度のTAC法令集はこちら↓
B5サイズ・2色刷り
サイズは見やすさと持ち運びのバランスをとってB5を選びました。2色刷りで視覚的にわかりやすいのもメリットに感じました。
A5サイズは携帯性は上がるけれど、小さくて見づらいのではと思い…サイズは大きくても冊子が分かれている方が使いやすいのではという判断をしました。実際見やすかったし使いやすかったです◎インデックスシール付き
付属のインデックスシールを活用ことで、法令集の該当ページにすばやくアクセスできるようになります。大切なオプションです!基準法・施行令と関係法令のセパレート形式
TACの法令集は、基準法・施行令や建築士法といったメインの法令と、その他の関係法令が分かれていて、必要な部分だけを持ち運びできます。
長時間にわたる勉強では、家以外でもいろんな場所でやることで気持ちを切り替えながら学習時間を積み上げていくことができます。 外に持ち運ぶハードルを下げてあげることは、その点で意外と大切でした!
これは他の法令集にはない特徴で、選んだ1番の理由でした。Webでの線引きサポート
TACの法令集は、Webで線引き集が公開されています。法令集とiPad(最悪スマホ)があれば外出先でも線引きが進められるのも嬉しいポイントでした。
告示の内容が充実した法令集もありますが、試験で頻出の内容はある程度限られているため、試験対策のためだけであれば、TAC法令集のように「試験に必要な要点を抑えたもの」で十分だと思います。
選ぶ際は複数のネット記事でおすすめの相場を把握したうえで、実際に書店で現物を確認してみることをおすすめします◎
ちなみに私が昨年一番参考にしていたのはこちらのサイト。
今日現在調べてみて、参考になりそうだなと思ったサイトはこちら。
こちらのサイトはTACの法令集の特徴を丁寧に教えてくれています◎
あとこれは完全に余談なのですが、私は本自体のデザインも含めてTACを選びました。
そこ大事??と思われるかもしれませんが。笑
でも勉強するときや試験の時、少しでも気分が上がる方が良いでしょう。
個人的にはHSPなので、緑やオレンジなどのビビッドな色を見るのが少しストレスに感じるということもあるかもしれないです。
2. まずは「使える法令集」に!
実際に法令集を使って学習する前に、「使える法令集」にしてあげましょう。
具体的な作業は、「インデックス貼り」と「線引き」の2つになります。
線引きは年内に終わらせる
受験予定年の前年内に、アンダーラインの引き作業を終えておきましょう。理由は1記事目に書いたのでここでは割愛します。
線引きの段階では内容を読まず、とにかく線を引くことに集中します。
線引きはフリーハンドがおすすめ。フリーハンドの線は多少歪むので、綺麗にタイプされた文字から浮いて見えやすくなります。
そんなガタガタで大丈夫!?と不安になるかもしれませんが、意外と大丈夫。というかそこは時間の無駄なので気にしすぎない方がよいです。
万が一失敗したときのために、フリクションで引くのをおすすめします。
ただし熱のあるところに置いておくと消えるので、保管場所には要注意!インデックスの利用
法令集のインデックスシールを活用し、対象のページへスムーズにアクセスできるようにします。最初はページを探すのに時間がかかりますが、何度も開いているうちに自然と位置を覚えるようになります。
3. 法令集を使いこなすための工夫
法令集の活用をスムーズにするため、いくつか工夫を取り入れることも重要です。
毎回同じ手順で法令集を引く
①問題文の単語(キーワード)から法令集のインデックスをたどる
②該当ページにアクセスして開く
③ページ内の該当箇所を探す
の3つのステップで法令集を引く練習を、法規学習時を中心にひたすら繰り返します。慣れるまで進み具合が遅く感じるかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。使いやすいようにカスタマイズする
必要に応じてインデックスシールを追加したり、移動すべき関連ページ数を書き込んだりすると便利です。
ただし、試験前のチェックで引っかかる可能性もあるため、書き方には注意。建築技術教育普及センターのサイトに情報が載っているので確認しましょう。持ち運びやすい法令集
法令集を複数に分けて持ち運ぶことで、通勤時間やカフェなどでも気軽に勉強ができます。勉強場所を変えることでリフレッシュでき、学習の持続性も高まります。
4. 初めての法令集に戸惑わないためのアドバイス
法令集を初めて扱う場合、最初は戸惑うかもしれませんが、以下のポイントを意識するとスムーズです。
最初から完璧を目指さない
特に法令集の使い始めの作業であるインデックス貼りや線引き作業は、あくまで学習に向けた準備。多少のズレや不揃いを気にしすぎず、効率を重視して進めましょう。時間がかかっても根気よく繰り返す
法令集は何度も引くことで、必要なページや内容を自然と覚えられるようになります。初めは時間がかかりますが、諦めずじっくり取り組む根気が大切です。
「頼れる相棒」に育て上げよう!
法令集は試験対策の重要なツール。活用方法を工夫することで学習効率が大きく変わります。慣れるまでは大変かもしれませんが、とにかく繰り返し使って自分の頼れる相棒にしていきましょう!