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2級建築士 学科合格ロードマップ#1 全体戦略とスケジュール

はじめに

2級建築士。合格率が決して高いとは言えない建築士資格の試験に合格するためには、戦略と計画が必要不可欠です。
私が受験準備を始めたのはちょうど1年前。1級建築士を受験する人は周りに沢山いましたが、2級となるとほとんどおらず…私自身、情報を集めながら自分に合った学習法を見つけるのに苦労しました。

情報を集めるのに苦労する時間があるなら、その分の時間を学習や、他の時間に当てたいですよね。
私自身がそう思っていたから、1年経った今、自分自身の振り返りも兼ねて、どのような道筋で試験を迎えたかの記録をシェアしていこうと思います◎

記念すべき1つ目の記事は、学科試験に向けた全体戦略と、実際のスケジュールの立て方について。どうやって学習を始めたのか、またどんな風に時間を管理して進めたのかをシェアしていきます。

受験時の状況

①社会人(建築設計事務所勤務、週5)
②大学で建築については一通り学習済みだが、構造が致命的に苦手。一から学習し直す必要があった
③学部生後半&大学院生時代は座学で建築を学ぶことがほぼなかったため、学習のブランクは約5年

こんな人に読んでほしい

建築士試験の学科試験をこれから受ける予定の人
②学習でどこから手を付けていいか分からないと悩んでいる人
③自分の学習時間を効率的に管理したいと考えている人
④試験合格に向けた戦略や計画を立てるのが苦手な人

読むとわかること

①2級建築士試験の学科試験に合格するための全体戦略の立て方
②自分の状況に合わせた効率的な学習計画の作り方
③学習を始めるタイミングや学習時間の管理方法
④実際の学習スケジュールや使用ツール(Notion、Toggl)の活用法

読むのにかかる時間

この記事は約10〜15分で読めます。忙しい方でもサクッと読める内容にまとめているので、ちょっとした隙間時間にチェックしてみてください。



1. 学習開始のタイミング

いつ学習を始めるか。
私は年開けすぐ、1月1日からスタートしました。元旦は決意表明をしたり、何かと新しい気持ちで物事を始めやすいタイミング。その雰囲気をうまく利用しようと思ったのです。
また仕事も年末年始の休みが数日間あり、そのタイミングを利用して学習のペースを作っておこうと思ったのもあります。仕事との両立がしやすいように、早めに整えておこうと。

年明けすぐに本格的に学習を始められるように、前年の12月から準備をしていました。
特に重要なのは、法令集の線引きを年内に終わらせること。早めに進めておいたおかげで気持ちにも余裕が生まれて、年始からスムーズに本格的な学習に取り組み始めることができました!

2. 全体戦略の設計

試験に向けてただやみくもに勉強を始めても、自分の進度が把握できないと無駄な焦りが生まれてしまうことも…学習を始める前に、まず全体戦略を決めました。

学科試験は複数の科目があるので、それぞれに対するアプローチをどうするかを考えました。私の場合は苦手な科目である構造を最優先に取り組みました。
構造は特にきちんとした理解が求められる科目。後回しにすると残り時間が少ないという状況に焦ってしまい、苦手なものがもっと身に付かなくなりそうだと思ったからです。

逆に、暗記がメインの科目(計画や法規の一部)は、後で詰め込んでも十分間に合うだろうと思いました。構造をしっかり理解した後で他の科目に取り組んだ方が、気持ち的にもラクで効率よく進められると判断しました。

この優先順位は、結果的に大正解でした。

3. スケジュール設計と時間管理

「建築士試験 学習」などのキーワードで検索すると、合格するのに必要な学習時間の目安について書かれていることも多いですよね。
あくまで目安ではあるけれど、わかりやすく数値化できる目標があるのは学習が進めやすくなる。そう思い、目標とする学習時間をあらかじめ決めることにしました。

いろいろなサイトで調べたところ、2級建築士の学科試験合格に必要な学習時間は350〜500時間ほど。大学などで学習したことがある人は350時間が目安、とありました。

でも私は自分の状況を踏まえて、450〜470時間を目標に設定しました。
構造が苦手で理解するのに時間がかかると思ったこと、コツコツやらないと成果が出ないタイプだということをよく理解していたので、少し多めに時間を見積もることにしました。
ちなみに最終的な学習時間のデータは線引きを含めて460時間程度だったので、妥当なラインでした。

そこから細かく時間を割り出し、週の学習時間を25時間を目標に設定。
目標をあえて高めに設定して、結果週20〜22.5時間に落ち着くように学習していきました。

仕事しながらということもあり工夫していたのは、朝起きてから30分、通勤時、ランチ休憩など、できるだけ平日に学習時間を積み上げておくこと。
平日に3時間学習できれば、週末に必要な学習時間は10時間。そうすれば土日はそれぞれ5時間程度で済み、少しは休日らしい休息の時間も取れます。休日はしっかり休む、というのを目標に平日を中心に頑張りました。

立てた計画に沿えて進められているか、可視化しておくこともとても重要。
私はNotionhttps://www.notion.so/)を使って大まかなスケジュールを立て、学習計画や進捗を可視化していました。

notionで作成した全体スケジュール

試験本番や模試までの期間が把握できたり、ともすれば忘れてしまいそうな試験申し込みなど、大きめなタスク管理ができました。

ちなみに言わずもがな、申し込みは超重要。
申し込み忘れて受験できなかった…という人の話をちらほら聞きます。笑い事にならないので、リマインダーをセットしておきましょう。

もう一つ使っていたツールがToggl Trackhttps://toggl.com/)。
学習時間をトラッキングしておくことで、どれだけ勉強に取り組んだかを把握できるようにしていました。

Togglで見える化した学習時間。構造、計画など分野ごとにも集計していました

どの科目に時間がかかっているか分かるし、積み上げた学習時間が見えるのもやる気につながっておすすめ。時間管理に無駄がなくなり、効率的に学習を進められました。

4. 学習を進めるための準備

学習を始める前に、必要な準備を整えることが大切です。その中でも特に重要だったのが、「法令集の線引き」。

「1. 学習開始のタイミング」でも書いたように、私は前年の12月中旬から少しずつ線引きを進め、年内に完了させました。
線引きの所要時間もネットで調べていて、大体20時間はかかるという情報を知っていたので、年末の時間を使ってコツコツと作業を進めました。

線引きでもう一つ大切なのが、まだ内容を読まないこと
内容を読み始めてしまうと時間が余計にかかってしまうし、結局後々の学習時に何度も触れることになります。まずはただ線を引き、「使える法令集」を完成させることに集中する。これが意外と重要でした。

5. まとめ

学科試験合格に向けての最初の一歩は、しっかりとした戦略計画を立てること。
どのタイミングで勉強を始めるか、どの科目を優先するか、学習時間をどう管理するかをしっかりと考えることで、効率的に学習を進めることができます。
年始からスムーズにスタートできるように事前に準備を整えたことが、試験合格への大きな一歩となりました。

次回の記事では、「法令集の選び方と使い方」について具体的に触れる予定。気になる方は引き続きチェックしてみてください◎

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