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1対5の合コンになったら、あなたはどうする?~会社に定着するための5つの軸~

「あなたは本日、5対5の合コンの約束があります。ところがなんと、友人4人が病気や仕事で来ることができなくなりました。どうしますか。」

面接でこんな質問が出たら、あなたはどう答えますか?
5対5の合コンで、友人4人が来ることができないって、なかなかハードな状況ですよね…。
まずはここで、あなたの回答を用意してみてください。

この質問、私が考えたのではありません。
日経新聞に載っていたんです。
ある雇用ジャーナリストの方が書いてたんです。

なぜ、日経新聞で合コンの話が出たかって?
そしてなぜ、この質問をするかって?

この質問で、学生と会社のアンマッチを防げるから、と。


合コンの質問で、学生と会社のアンマッチを防げるかって?
コラムは、こう続きました。

これで
「①ライバルが減りラッキーと思う
②抜け駆けは良くないから延期する」
の二択から選ばせる。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

えぇぇぇぇ!?
この2択!?
ってかさ、合コンで友人4人が来られなくなったという状況で「①ライバルが減りラッキーと思う」って思うの!?すごくないですか!?
「え、急に来られなくなるなんて…どうしよう…!?」ってなるのが普通だたと思っていました。

これは、「競争型」か「協調型」かを見極める質問例だそうです。いや…仮に競争型の人であっても、1対 5の合コンという状況をラッキーと思うのか!?

…と私が思っている間にも、コラムは続きます。

そして、競争型の①を選んだ学生には「相手はバイリンガルで異性の友人も多い活動家など。あなた一人で相手できますか」といった感じで畳みかける。そこで臆するようなら「やや競争型より」と判断する。こんな感じで聞きたい話をズバリ聞き、連続質問で裏をとっていくのだ。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

わぉ。
相手が活動家でも活動家じゃなくても、1対5はキツイのでは?と思うのは、私が協調型だから?

分かってる。30年以上自分と付き合ってきたので、自分のタイプは分かっている。タイプを測る色んな測定をやったことがあるけれど、競争型ってなったことは一度もない。すべて協調型だ。競争型か協調型かの2方向どちらか、なら私は完全に協調型だ。


このコラム、この部分以外は納得できる部分がありました。

そもそもは、「離職率を低下させるには」という課題で、特に中小企業にとっては「相性」が決め手になるよね、という話でした。採用の決め手を相性にすると会社に定着しやすい、と。会社に長くいるのが良いのか良くないのかは別問題として、「会社に定着するための5つの軸」というのもありました。

「会社に定着するための5つの軸」と聞くと、人事担当者は気になるのでは?私は人事担当者ではないけれど、部下をもつ管理職になったことと、人事をやっている友人がいることで(そして彼女とこの分野について話すことがあるし、私も興味があるので)、こういう人事系のネタには思わず目がいってしまうのです。

<会社に定着するための5つの軸>

「会社に定着するための5つの軸」
これは約20年前にリクルートが第二新卒者の調査から導き出したもの。
①周囲との関係については「競争型か協調型か
②発想の方向性は「斬新か伝統重視か
③意思決定要因は「情か理か
④「行動計、思考系」どちらのタイプか
⑤スピード感は「荒いが速い、緻密だが遅い」か。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

いかがでしょうか。

ちなみに私は、①はすぐに「協調型です!」と答えられます。でも②~⑤はケーズバイケースだから自分でもどっちのタイプか分からないなぁ…と思ってしまう優柔不断型。②は斬新な発想型に憧れるし、今の時代にとっても必要だと思っているけど、なんだかんだ伝統重視しちゃいそうだなぁ、とか。③はもはや完全にケースバイケース。④はわりと即行動するけれど、めちゃくちゃ考えて計画立てたいタイプでもあります。⑤もケースバイケースすぎて。

さらにコラムは続きます。

学生も企業も「給与」や「偏差値」などのスペックではなく、この5つの軸が合っているかどうか、面接で調べあってほしいのだ。これで相当、「こんなはずじゃなかった」という離職は防げるだろう。
そのために新たな面接の方法を提案したい。通常の面接は行動観察型と呼ばれ、応募者が過去に経験した出来事を細かく分析しながら、人物像を把握していくというものだ。この方法には以下のような問題がある。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

おぉ!?通常の面接の課題とは!?

①事前に面接の準備をしていなかった学生だと話すことがない
②準備のし過ぎで脚色が多い学生もよく現れる
③採用側が見たい学生の側面が面接時になかなか現れない
といったものだ。そこで、新たな手法として状況設定型を提唱したい。これは、企業が聞きたい要素を含むような状況設定をして、それを二択の選択肢で応募者に選ばせるというものだ。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

そして、冒頭の質問に続いたのだ。

「あなたは本日、5対5の合コンの約束があります。ところがなんと、友人4人が病気や仕事で来ることができなくなりました。どうしますか。」
これで「①ライバルが減りラッキーと思う②抜け駆けは良くないから延期する」の二択から選ばせる。

日経新聞2022.7.26(火)夕刊2面「就活のリアル」より

なるほどと思う反面、この質問に対してこの2択なのか、と思ったのです。
そしてふと昔の記憶がよみがえりました。

「記憶 いらすとや」で調べたら出てきた、神経細胞のイラスト


なんと、わたし。
学生時代に、同じ場面にあったことがあるのです。
5対5じゃなくて、4対4だったけど。
当日、急遽友人全員が来れなくなるという事態が。


だからもし面接でこの質問がきたら、「え…もしかして、あなたは私のことを知っているのですか!?」って思っちゃいそう。思わないか。

で、実際にその場面に遭遇して、どちらを選んだかって?

①ライバルが減りラッキーと思う
②抜け駆けは良くないから延期する

実は、どちらも選ばなかった。

書いていた通り、私は協調型。
①という発想そのものがなかった。(これを書いている今でも思う、たとえ競争型でも①の発想になる人いるの!?)

②は、抜け駆けがよくないとか以前に。お相手に申し訳ないなと。なぜなら、当日ドタキャンするってことじゃないですか。相手4人はこの時間を空けてお店も予約してくれているのに。

人に迷惑をかけるとか、相手の予定をずらすとか、そういうのがとても苦手な性格。めちゃくちゃストレスがかかる。例えば、集合時間に相手が来ないのはいいんだけど、集合時間に自分が遅れるのは、めちゃくちゃお腹が痛くなる性格。そんな私が選んだのは、第3の選択肢。

第3の選択肢とは。
「メールで友人に頼み込み、急遽当日でも合コン来てくれる人を必死で探す」でした。手当たり次第に友人にメールしまくったのを覚えています。ははは。やってみるもんですね、友人らは当日の合コンという状況に驚きながらも、集まってくれました。私の中で「やってみた大賞」です。

無事に人数が揃った時は、心底ホッとしました。急遽来てくれた友人たちには、今でも感謝しています。当日の合コンはかなり盛り上がって、二次会まで行ったような気がします。気がします、というのも、始まった後のことを覚えていません。合コンの前段階のことが大変すぎて、そっちの記憶の方が強いから。

この第3の選択肢って、わりと普通だと思っていました。この新聞記事のコラムを読むまでは。あの状況で一人で参加するという選択肢があることに驚きました。合コンで1対5になって、ラッキーと思う…のか!?競争型の人がいたら、是非お伺いしたい。コメントください。

合コンの話なのか、離職率を低下させる話なのか分からなくなってきたので、最後にもう一度掲載します。

「会社に定着するための5つの軸」
これは約20年前にリクルートが第二新卒者の調査から導き出したもの。
①周囲との関係については「競争型か協調型か
②発想の方向性は「斬新か伝統重視か
③意思決定要因は「情か理か
④「行動計、思考系」どちらのタイプか
⑤スピード感は「荒いが速い、緻密だが遅い」か。


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