銀行員ママおすすめ!子どものおこづかい~あげ方、増やし方、使い方ベスト3~
こんばんは、FPむーです。
今日のテーマは、これ!
パパママみんなが、気になる話題。
子どものおづかい
みなさんは、子どものお小遣い、どのようにしていますか?
我が家は子どもがまだ1歳なので、お小遣い制度はありません。
でも実は私の中で「お小遣いはこうしたいなぁ」というプランがあります。
「まだ1歳やのに、お小遣いについて考えるなんて、早すぎやないかーい!」という声が聞こえてきそうです。が、そんなことないんですよ。
お小遣いについては、子どもが生まれた前後からずっと気になっていました。だって「おこづかい」って金融教育の最初の一歩じゃないですか。どういうお小遣い制にするかって、けっこう大切だと思うんですよ。子どもがお金についてしっかり考えるいい機会なんです。
だから、他の家庭がどういうお小遣い制度にしているかも興味があって、積極的に情報収集してきました。
で、色んな事例を見てきたFPむーが、「この方法、特に参考になるなぁ。」というお小遣い制度が3つあったので、今回はその3つを紹介しようと思います。
◆1◆おこづかいのあげ方
~あるファンドマネージャーの例~
おこづかい、いくらあげるのが正解?
これ、一度は考えたことありますよね!家庭によって違うのは分かっているんだけど、それでも何か指標が欲しい。そんな方にオススメです。
ここでご紹介するのは、あるファンドマネージャーの例です。あるセミナーで直接お聞きしました。お子さんは中高生。
中高生って難しい年頃ですよね。親を離れて友達と遊ぶのにお金がかかってくる年頃なので、おこづかいは多めにあげたい気持ちがある反面、お金は無限じゃないってことも理解して欲しいのが親心。
で、そのファンドマネージャーは毎月いくらあげているかって?
なんと!おこづかいは変動制!!
どういうことか説明しましょう。
「おこづかいは毎月変動制」って聞くと、「それって成績に連動しているの?分からなくはないけど、ちょっと抵抗あるなぁ。」って思われる方も多いんじゃないでしょうか。
違います!!
おこづかいが変動制なら、何によって決まるのか。
<おこづかいの軸>
自分の勉強 × 家庭での貢献度 × 社会とのつながり
この3つの軸で、決めるそうです。
この3つについて、それぞれ目標を設定し、その設定した目標をどのぐらい達成したか。それによって、毎月おこづかいは変動。達成度によって、おこづかいが3倍も違います!こりゃ、やる気でるわ。
◆定額制のおこづかいが生み出すもの
日本の家庭では、定額制のおこづかい方式が多いと思います。小学生だと学年×100円だったり、中学生だと学年×1,000円だったり。
これって頑張っても頑張らなくても、おこづかいが一緒なんですよね。で、学年があがると自動的におこづかいが増える、と。
ん?この仕組みは・・・まるで・・・
サラリーマンの年功序列ぅー!!!!!!!
そうなんです。これからの時代、年功序列は古いじゃないですか。おこづかいにも、時代の変化に合わせてアップデートが必要です。そう、年功序列のおこづかいではなく、「目標を決めて」「その目標に対しての達成度」でおこづかいをあげること。
こうすると、「自分の活動の結果によって、もらえるものが変動する」という考え方が身につきます。
ちなみに、先ほどご紹介したファンドマネージャーは、子どもへのおこづかいの通貨を、4通貨に分散してあげているそうです。「元、ドル、ユーロ、円」です。で、子どもが他の通貨に変えて欲しいと言うと、手数料1%とって通貨を変更するそうです。いいねいいねー!私もそうしよ!
ここまで読んで、「いや、親である私が為替とか分からへんし。ちょっとハードル高いわ。これ、ファンドマネージャーだから出来るんでしょ。」
って思ったそこのあなた。
親が分からないから、子どもにも教えないの?
それって、子どもの可能性を摘んでいますよね?
大丈夫です!
子どもが「どの通貨がいいの?」って聞いてきたら。「どの通貨がいいと思う?」って子どもの考えを聞くのです。これぞ金融教育!
そして、子どもと一緒に親も学んじゃいましょう!!
中高生からこうしておくと、為替に対する相場感が自然と身につくでしょう。とはいえ、現実的なところとしては、元やユーロはハードルが高いと思います。まずは「円どドル」ぐらいに分散しておこづかいをあげてみるのが良いかな。
◆2◆おこづかいの増やし方
~佐藤ねじさんの例~
おこづかいのあげ方について説明したところで、次は「おこづかいの増やし方」についてです。詳細はこのnoteを読んでもらうのが一番だと思います。
小1のお子さんがおこづかいを増やしてポケカを買うためにとった行動が結果的に、彼にとって「数字/お金/仕事」の学びにつながった話です。
◆3◆おこづかいの使い方
~さんさんの例「一生お金に困らない子に育てる方法」~
もうね、子どものおこづかいについて考えているなら、まずこれ読んで!表面的でなく、大切な根っこの「お金についての考え方」が身につきそうです。大人でも、この考え方出来ていない人多いんじゃないかな(私も含めて)。
このnoteには、「おこづかいの使い方」が載っています。なぜこれが大切なのかは、後で書きますね。
さんさんのお子さんは5歳で4,000円のおこづかいをあげています。「え、高い!」って最初思ったんですよ。でもその使い方を読んでいくと、「なるほどな~」と首を縦に100回ぐらいふりたくなりました。
税金に1,000円、寄付1,000円、残りの2,000円はお子さんが自由に使えるお金。ポイントは、この2,000円の中に、おやつ、おもちゃ、ゲーム代全て含んでいるということ。
お菓子・ジュース欲しい!ゲームしたい!おもちゃ欲しい!
と息子が言っても、「自分のお小遣いで買い~」 の一言で終了です😁
これ、最強なんです。
子どもにせがまれて、ゲームにお金を払いすぎたり、お菓子を買うはめにならないんです。それに、「パパお金持ってないねん」といった子どもが嘘と分かるようなこともいわなくてすみます。
ー中略ー
因みに息子はポケモンの大ファンで、おこづかいのほどんどをポケモンガオーレにつぎ込みます。お菓子とかを我慢してでもゲームをやりたいみたいです。
ー『一生お金に困らない子に育てる方法』より
◆なぜ、おこづかいの「使い方」が大切なのか
日本人って、お金を貯めるのは得意ですよね。「いや、貯金下手やねん。」と思ったそこのあなたでも、「貯金せなあかんな。」ぐらいは考えたことがあるでしょう。雑誌の特集でも、「1000万円貯めたOL!コツはこれ!」とか、「株で1億円の財産を築いた方法」など、よく載っています。
そしてそのために、「これを節約した!」とか「株にお金をまわすために、飲み会を減らした!」とか節約方法が載ってたりするんですよ。私ずっと、これには違和感がありまして。
節約は大事です。お金を貯めるには節約から。この考え方は一理あります。
でも、
私、思うんです。
「どのようにお金を貯めたか」「いくらお金を貯めたか」が重要ではない。
重要なのは「何にお金を使ったか」じゃないかなって。
極論を言うと、「何にお金を使ったか」って、その人の生き方そのものなんじゃないかなって。
お金の「貯め方」だけじゃなくて、「使い方」を考えたことはありますか?
「これを節約したから、1,000万円貯まったよー!」というのもいいけれど。その貯めたお金、どう使うのかな?何に使うのかな?お金の使い方を考えるクセがつくと、自分自身が何に優先順位を置いているかがハッキリしてきます。
でも、日本人って、「どうお金を貯めるか」の特集はたくさんあるのに、「どうお金を使うか」の特集、ほとんどないですよね。
こどものお小遣いについて考えること。実はこれ、大人自身も「何にお金を使うか」を考える良い機会です。子どもを通して、大人も学びましょう。
「税金」や「寄付」は日本人にはなじみが薄いかもしれませんが、子どもの頃からこの考え方を身につけておくと、大人になっても困りませんよ。
◆FPむーが考えるおこづかい(まとめ)
ということで、上記3つを組み合わせた方法が、こちらです。
1.おこづかいのあげ方(中高生向け)
―変動制。判断軸は夫・子どもと相談しながら決める。
参考にした軸は、「自分の勉強 × 家庭での貢献度 × 社会とのつながり」
ー通貨は、米ドルと円で分散。
2.おこづかいの増やし方(小学生以降)
ーお金をもらうには「ターゲット(父母)の困りごと」を解決してあげればいい。そのために、ターゲットを観察したり、直接聞いてみたりするといい。どこにビジネスチャンスがあるか、アンテナを貼るといい、ということを教える。やるかどうかは子ども次第ですね。
3.おこづかいの使い方(5歳以降)
ーおこづかいから、税金を払い、寄付をする仕組みを作る。残りは自分でお金の使い道を決める。4分の1が税金というのは秀逸!そして、寄付してお金を回すという考え方を小さい頃から身につけたい。この考え方は投資にも繋がるから。
◇◇◇
たかが「おこづかい」、されど「おこづかい」。私は子どもに、おこづかいを通して、お金に対する基本的な考え方を身につけていって欲しいなぁと考えています。
このnoteが、おこづかいに悩んでいるパパママの、少しでも参考になれば嬉しいです。あと、「うちはこうしてる!オススメ!」という方法があれば、是非教えてください!
2020.11.10 (火)FPむー 3,950文字
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