【IMFが下方修正】2020年、世界経済の見通しは?アメリカが74年ぶりのマイナス幅!イギリスは311年ぶり!~感染収束verと感染拡大verの比較~
こんばんは、FPむーです。
2020年の世界経済の見通し、気になりますよねー!
実は…今年4月に発表したIMF(国際通貨基金)の世界経済の見通し、この前の6月24日に改定したのですよ・・・もちろん、大幅下方修正でね・・・
今日の記事は、
・IMFが発表した世界経済の見通し
・IMF以外も含めて主要国際機関の経済見通しを比較
という2本立てです!
では早速、IMFの見通しについて。
修正前の見通しの記事はこちら。
さて、どのような修正だったのか、見ていきましょう!
今日の記事もサクっと3分ぐらいで読めるものなので、お気軽に読んでみてください。
◆世界経済の見通し by IMF
2020年 -4.9%(4月時点での予測は-1.9%)
2021年 5.4%(4月の予測は-0.4%)
おぉ…、-1.9%の予測が、一気に-4.9%!大幅な下方修正ですね。一方で、2021年については、逆に上方修正。でも、感染拡大した時の予測は、2021年でも-4.9%のままです。むむむ。
◆主要国の成長見通し
●アメリカ
2020年 -8.0%(4月の予測は-2.1%)
2021年 4.5%(4月の予測は-0.2%)
アメリカのこのマイナス幅、何年ぶりだと思いますか?
なんと、74年ぶりのマイナス幅なんです!わお!
74年前は、第2次世界大戦の特需が消えた1946年です。
●日本
2020年 -5.8%(4月の予測は-0.6%)
2021年 2.4%(4月の予測は-0.6%)
●ユーロ圏
2020年 -10.2%(4月の予測は-2.7%)
2021年 6.0%(4月の予測は1.3%)
●イギリス
2020年 -10.2%(4月の予測は-3.7%)
2021年 6.7%(4月の予測は-2.3%)
イギリスのこのマイナス幅は…なんと…311年ぶりです!
もう、311年とか言われても、よく分からないよー!
大寒波があった1709年(13.4%減)以来、だそうです。
(日経新聞より)
●中国
2020年 1.0%(4月の予測は-0.2%)
2021年 8.2%(4月の予測は-1.0%)
中国、まさかの上方修正!!
世界銀行の予測に続き、IMFもプラス成長の見通しの国。感染拡大が他国よりも早い段階で収束していて、景気回復も早いと期待されています。
◆新興国の見通し
●ブラジル
2020年 -9.1%(4月の予測は-3.8%)
2021年 3.6%(4月の予測は0.7%)
ブラジルは、感染拡大していますからね…経済の見通しも大幅に下方修正されています。それでも2021年はプラスの見通し。
●サウジアラビア
2020年 -6.8%(4月の予測は-4.5%)
2021年 3.1%(4月の予測は0.2%)
◆IMFのコメント
ここで、コメントも見ておきましょう。
「世界経済は『大封鎖』に陥り、大恐慌以来で最悪の景気後退だ」
「他に類をみない危機、不確実な回復」
IMFが発表した世界経済の見通し、一次情報はこちら。
ところで、IMF以外はどんな見通しだったか、気になりますよね!
主要国際機関の経済見通しを比べてみましょう!
◆主要国際機関の経済見通し
パターンが2つあります。感染収束パターンと、感染拡大パターン。
それぞれ見ていきましょう。
①感染収束パターン
<2020年>
IMF -4.9%
世界銀行 -5.2%
OECD -6.0%
<2021年>
IMF 5.4%
世界銀行 4.2%
OECD 5.2%
②感染拡大パターン
<2020年>
IMF -4.9%
世界銀行 -8.0%
OECD -7.6%
<2021年>
IMF 0%
世界銀行 1.0%
OECD 2.8%
※IMF・・・2021年始めに感染第2波が発生。
世界銀行・OECD・・・2020年中に感染が再拡大。
まぁどこも、2020年はマイナス成長ですよね。
みなさんはこれを見て、どう思いましたか?
今日は、「アメリカが74年ぶりのマイナス幅!イギリスは311年ぶり!」ということを覚えて帰ってください!
さて、世界経済の見通しが分かったところで、日本についてもっと詳しく見てみませんか?「日本の景気はこれからどうなるの?これを見れば分かる!」という指標が、先日発表されましたー!!!最大の悪化幅でしたけどね!それについては、また次の記事にて。
▼「日本の景気はこれからどうなるの?これを見れば分かる!」(7月発表)
前回(4月)の「日本の景気」についての記事はこちら。