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“未来を明るくしていくのは他の誰でもなく、私だ“と思った話~『投資家が「お金」よりも大切にしていること』を読んで〜大人の読書感想文vol.26~
おはようございます、こんにちは、こんばんは、FPむーです。
2023年、10個めの読書記録noteです。
ちょっと前にやっていた藤野英人さんシリーズの続きです。
<藤野英人さんシリーズの読書記録>
・14歳の自分に伝えたい「お金の話」
・投資家みたいに生きろ
・投資家が「お金」よりも大切にしていること(このnote)
・お金を話そう。(これから書く)
今日ご紹介する本はこちら。
投資家が「お金」よりも大切にしていること/藤野英人さん
※アフェリエイトではないので、ここから買ってもいいし、ここからじゃなくて本屋さんで買ってもいいです。どこで買ってもいいです!
※ 2023年8月25日、著者藤野さんのfacebookによると、増刷になったそうです。なんと第31刷!!おめでとうございます!!
▼こんな人にオススメ
・これからの日本を担う10代、20代
・自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えたい人
▼一言で言うと
藤野英人さんが投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」を一冊に凝縮した本。2013年の本なので、約10年前の本です。しかし本質をついている本だと思いました。
▼印象に残ったこと
まず、最初のページを見て驚きました。
私は、お金が大好きです
という言葉が、福沢諭吉の絵と共に目に飛び込んできたからです。
さらに、
カネの話や汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているかもしれませんよ。
と書いてありました。
ほほーう!
個人的に特に印象の残った話はこの2つ。
寄付の話と、消費者として消費行動に責任を持とう!という話。
<寄付の話>
アメリカでは、年間で、成人1人あたり約13万円のお金を寄付しています。
それに対して日本ではいくらでしょうか? (2009.6時点)
→なんと、たったの2,500円だそうです。うわぁー!
<消費者として消費行動に責任を持とう!という話>
・自分たちの社会を幸せにするのかどうかは、大部分は私たちの行動による。消費者の責任。まず、消費者である自分が変わる。
これは、本当にそうで。消費者が安いものを求めれば求めるほど、企業もお給料が安くなる悪循環だよな~と。価値あるものに対してはしっかりとお金を払うこと、それが本来の価値交換でお金の役割だよな~と痛感しました。私も、「これにはしっかりお金を払おう」と思うモノ・コトに対して、ちゃんとお金を払おうと意識しました。
他にも、印象に残った分が多かったので、五月雨式にご紹介します。
・p27
8割の学生が「お金儲け=悪」だと思っている、という残念な結果が出ました(対象は、明治大学商学部の学生がメイン)。
⇒ひと昔前の話とは言え、日本人のこの考え方は、2023年の今も少なくないはず。「お金儲け=悪い」という考え方がなくなってしっかり考える人が増えるといいな。お金について考えることは、自身の働き方や生き方に直結するから、むしろしっかり考えた方がいいことですよね。
・p82
1円も稼げていない赤ちゃんも、経済主体
→赤ちゃんがいることによって成り立っている会社や産業がたくさんあるから。
⇒この考え方、とても好きです。「お金を稼いでいない存在は関係ない」ではなく、すべての人が経済主体ですものね。
・p107
一ヶ月の出費をすべて記録すると、何が変わるのか?
⇒私もオススメです。家計簿をつける意味は、自分が何にお金を使っているのかを「見える化」することだと思っています。「どうやって稼いだか」よりも「何にお金を使ったか」の方が、その人の人生がどういうものなのかを表しているな、と思っています。
蛇足ですが、投資信託などの金融商品の売り方については、銀行員として「違うよ!」と反論を申し上げたい場面もありました。本題ではないので詳細はここでは書きません。気になる方は本を読んでみてください。
他にも心に残ったフレーズがたくさんあったので、どんどん紹介してきます!
・p123
日本人はめちゃくちゃ働くのに、心の中では、仕事のことはそんなに好きではない。(2005年のデータから)
・p125
一般的に、アメリカ人はドライで、日本人は助け合うと思われていますが、実際はまったく逆なんですよね。(中略)競争は日系よりも外資系の金融機関のほうがはるかに厳しかったです。でも一方で、部下を元気づけたりする上司の姿勢については、外資系の方が日系企業よりもはるかに温かく、前向きでした。
・p126
「会社」とは何か?
英語で会社はcompany。この言葉のもともとの意味は「仲間」。
会社=株式会社の「株式」は英語でshare。「分配」であり、「分け与えること」です。
⇒「働き方」の話。藤野さんは本やその他の場所でも、よく「好き嫌いを軸にしてみてはどう?」とお話なさっています。
例えば、投資の場面で。
例えば、就職の場面で。
私も、「好き嫌い」って侮れないと思うんですよね。自身の「好き」を掘り下げてみると、意外と自分の本質にぶち当たる、なんてこともあるかと思っています。
・p175
ビルゲイツのプレゼンの例。未来の話しかしない。プロダクトがいかに優れているかではなく、いかにその「価値観」をも共有し、「あるべき未来」を実現していくか。そこが重要なんですね。
⇒これにも共感。今の私の仕事にも、この考え方を忘れないようにしたい。
・p186
たまに、IT業界や金融業界、コンサルティング業界のことを「虚業」と言って批判・揶揄する人がいますが、私からすると、彼ら・彼女らは差別主義者に見えます。仕事や会社に貴賤があると思っているわけですから。(中略)そういう意識に対して、私は究極の不真面目さを感じてしまうのです。
・p222、p223
奇跡は人が起こすもの
投資の果実=資産形成×社会形成×こころの形成
⇒「奇跡は人が起こすもの」の具体例が、とても印象に残っています。
▼この本を読んだ学びをどう活かしていくか
p202に書かれてあったことが、藤野英人さんのお人柄をよく表している言葉だな、と。投資の目的は自己投資ではなく…
私の考える投資の目的はただひとつ、「世の中を良くして、明るい未来をつくること」なんですね。
また、ドキッとした言葉もあります。
日本の未来が暗いという人は、あなた自身が日本の未来を暗くしているのです。
自分の将来を悲観的に感じている人は、あなた自身が自分のことを信じていないのです。
私が、私自身を信じて、
私の未来を、子どもの未来を、日本の未来を明るくしていこう。
そう思いました。
未来を明るくしてくのは他の誰でもなく私だ、と。
(2,829字)
前回の読書記録(というか、前回は本を読んで行動してみた記録)はこちら。
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