あなたにとっての、幸せの“基準”は何?~読書記録vol.11~幸せとお金の経済学

「お金では買えない価値がある」という言葉には納得するものの、やはりお金が欲しい、できれば贅沢な暮らしがしたい、というのが人情です。
   ー本文より引用ー


あなたは今、幸せですか?
あなたにとっての、幸せの“基準”は何ですか?

怪しい宗教の勧誘みたいになってしまいました。
が、宗教の勧誘でも、金融商品の勧誘でもありません。

でも、一度はみんな、考えたことがあるのではないでしょうか?

「幸せ」って何だろうって。


★ ★ ★


改めましてこんばんは、FPむーです。

少し暑さも和らいできた今日この頃。9月下旬と言えば秋。秋と言えば読書の秋ですね。ということで、久々に読書感想文です。



◆収入が増えない時代のコスパ最強の金銭感覚


読んだ本はこちら。

『幸せとお金の経済学』ロバート・H・フランク

「収入が増えない時代のコスパ最強の金銭感覚」

なんともキャッチ―なコピーに惹かれて、読んでみました。


一番印象に残った部分は、ここです。

<地位材>
周囲との比較によって満足を得るもの
例えば、所得、社会的地位、教育費、車や家などの物的財。
<非地位材>
他人がなにを持っているかは関係なく、それ自体に価値を見出せるもの
例えば、健康、レジャー、休暇、愛情、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など。

「周囲との比較によって満足を得るもの」というフレーズには、
そうじゃない、と言いたいところだけど、
一般的には、実際は比較してしまう場面も多いんだろうなぁ。

「お金では買えない価値がある」という言葉には納得するものの、やはりお金が欲しい、できれば贅沢な暮らしがしたい、というのが人情です。
ー本文より引用ー

うん、確かに。

簡潔に言うと、サバイバルのカギは1つ!と言っています。
非地位財>地位財とすることだと。

これについて私が考えていることについては、後述します。



◆戦後の所得税はいくらだったか、ご存知ですか?

ちなみに、FPとして印象に残った部分はここ。
ちょっと本旨からはずれるので、この部分は読み飛ばしてもらって構いません。

「富裕層以外の所得はほとんど増えていないにもかかわらず、
地位材にかかるコストは引き上げられる一方だ。
その結果、労働時間が増え、生活が苦しくなってきている。
累進課税を導入するなどの政策を検討する必要がある。」

これは、アメリカならではかもしれませんね。
日本はがっつり累進課税です。
所得税の累進課税っぷりには驚くかと…

例えば戦後の所得税。
最高税率は何%だったかご存知ですか?

40%?
50%?
60%?

どれも違います。

答えはなんと…

画像1


(財務省より)

なんと75%!!!!!!
住民税と合わせると、
93%!!!!!

びっくりですよね!

ものすごく頑張って働いて、
もしくは
ものすごく利益の出るような
仕組みを作って起業して、
たっぷりの年収を獲得しても…

93%も税金を払っていたのです。

稼げば稼ぐほど、
税率が高くなるという仕組み。

今の日本もそうですが、戦後の日本は、今の比じゃありません。

なんてったって、最高税率93%(何回言うねん)。

稼いでも93%は所得税と住民税で引かれて、手元に残るのは
わずか7%ですからね。
(そこからさらに引かれるものもあり、手元には、もっと少ししか残らない)


話が飛んでしまいました。
読書感想文に戻ります。


『幸せとお金の経済学』は、賛成できない部分もある本でしたが、
「地位材」と「非地位材」の概念は面白く、この概念を覚えておこうと思いました。


◆幸せの“基準”

で、冒頭の話に戻るのです。

あなたにとっての、幸せの“基準”は何ですか?

画像2

私の答えは、こうです。

幸せの“基準”は、年収や他人からの評価ではなく、本来「自分の中」にある。だから、幸せかどうかは、自分次第。

「周囲との比較」ではなくて、「自分にとってのベストとは」という軸をしっかり持っている人が、自分にとってベストな選択が出来ていると思うのです。その選択の連続が人生を作っていく。だから自分の軸を持っていることが大切だと思うのです。


では、その軸はどうしたら持てるのか。

そんなことを考えている時に、この記事を読みました。

<今の日本の子どもたちの息苦しさの正体
・自己肯定感が低い、これに尽きる
・伝統的な自己犠牲マインドがあり、それが変化してない
・子供を一人の人としてリスペクトしない
・子供たちに言葉の力がない
・自信や主張を隠す子がいる
(ー野本さんのnoteより引用ー)

最初にこれを読んだ時、素直に思いました。
あぁ、その通りだなぁって。

自己肯定感が低いからこそ、周囲と比較してしまうんだろうなぁって。
これは、子どもだけでなく大人にも言えます。

「周囲との比較」ではなくて、「自分にとってのベストとは」という軸をしっかり持つには。自己肯定感を高く持つこと。

これが大切なんだと思います。

自己肯定感が高い
=周りと比較する必要がない
=自分の軸がある
=自分の中での絶対的な『幸せ』がある

という式が成り立つと思うのです。


では、どうしたら自己肯定感が高くなるのか。
これについては、書き出すと長くなったので、また別の機会にて。



最後にもう一度、書いておきますね。

幸せの“基準”は、年収や他人からの評価ではなく、本来「自分の中」にある。だから、幸せかどうかは、自分次第。










追伸:明日がお誕生日なので、お祝いがわりに、スキなどのアクションをもらえると、とっても喜びます!!!

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