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「支援級かどうかの選択に正解はない」と思った出来事|我が子の葛藤



早いもので
もうすぐ一年が終わろうとしています。

我が家の次男は
来年度、小学校入学を
控えています。


就学先を決定するにあたって、
親御さんは頭を抱える日々ですよね。

時期的に
もう決定されてる方も
多いのではないでしょうか。


就学先の
よくある選択肢は大きく分けて

*支援学校
*支援学級
*通常学級

この3つが多いと思いますが、
その選択に予想以上に悩みました。


どこに在籍するかで
今後に大きな影響が出るかも…
と思うと、そう簡単には決めれません。


地域や学校によっては
基準も異なりますし

親が希望している環境と現状に
ギャップがあることも。


それに、子供の年齢的に
本人の意思を汲み取るのも
難しかったりします。


違和感を感じた経験


我が家の長男のお話。

市の就学相談やWISCの結果と
集団生活での様子を考慮し、
小学校では“特別支援学級”を選択しました。


入学してから
課題はたくさんありましたが

本人のペースで進められることや
手厚いサポートに
親は安心していました。


そんな中、
長男から質問があったのは
1年生の2学期頃。


突然

「なんで自分は国語と算数だけ
違う教室なの?」

「なんでみんなは担任の先生が
1人なのに自分には2人いるの?」

と聞かれました。


正直焦りました。なぜなら…


理由としては

・自分の環境を理解するのは
 まだ先だと思っていた

・未診断でしたが特性についての話は
 心の準備ができていないし
 わざわざ話すつもりもなかった

・考えなしに間違った伝え方を
 したくない

という感じだったと思います。


突然こんな質問をされると
思っていなかったので、
心の準備は全くしていませんでした。


どう話したら納得するのか、
一瞬で頭をフル回転しました。


どういう会話をした?


まず前提として、
支援学級でサポートしてもらうことは
親子にとって安心材料でしたので

今後も気持ちよく
利用できればいいなという考えでした。


その点を長男本人が
理解してくれるのなら…

という思いで、
私はこうお話ししてみました。


母「〇〇(長男)はさ、保育園の頃から
  『やりたくない、できない』って時が
  あると先生が助けてくれたよね?」

長男「うん。」

母「あと、側に居て手伝ってくれる
  先生もいたよね?」

長男「うん。好きだった。」

母「じゃあさ…学校ではどう思う?」

母「保育園の時と同じように、
  見てくれる先生が居る方が
  安心なのか必要ないのか、どっち?」

長男「居た方がいい。
  でもそっちの教室(支援学級)に
  行くのがなんとなく嫌な時もある。」

母「うん。そしたら…」

母「なんか嫌だなって思う時が
  あったら教えて。」

母「ママは先生にいつでも質問できるし
  〇〇の気持ちを話せるから。
  自分で先生に話してもいいよ。」

長男「わかった。」

(終了)


何年も前の会話なので
一字一句まで覚えていませんが、
こんな内容の会話をしました。

上手く話せていなかったかも
しれませんが、真剣に話を
聞いてくれている様子でした。


会話の後


長男なりに理解はしている様子でした。


そして、この会話を支援学級の先生に
お伝えした上で

「長男は、落ち着いて話せる状況なら
自分の考えを自分の口から言えるので、
私は通さなくて良いので
その都度本人と相談して欲しいです。」

とお願いをしました。


私に聞く前に先生にも
同じようなことを話していたみたいです。


3学期に入ってから
先生と長男で話し合いをしたそうです。


先生は長男の気持ちや希望を
しっかり聞いてくれました。


本人の希望と先生の判断もあり、
3学期は国算を通常学級で
受けることになりました。


選択が正しかったのかはわからない


就学先をどこにするのか
悩みに悩んだ結果

判断は間違っていなかったのか
今でも正直自信はありません。


それでも、本人だけでは
困難なことをできるだけ減らしたいし

少人数対応の先生と介助員さんが
見てくれるのはやっぱり安心します。


ですが、長男の場合は
そういった環境に
自分が置かれていることに

安心感もありつつ違和感
抱き続けていたんだと、
最近になって気付きました。


長男自身は
助けてもらう=自分は何もできない子
だと感じていることがわかりました。


「支援が必要」と感じる大人

「自分の置かれている環境に安心は
しつつも違和感」を感じる長男


親子間にギャップが
あるような気がしながらも、
見て見ぬふりしてここまで来ました。


学校に行けなくなったことが
きっかけで
色々と見つめ直すことができました。


現在は?


5年生となった長男ですが、
4年生の2学期から不登校です。

支援学級に在籍しているおかげで
自分のペースで少しだけ登校したり
休んだりができています。

そこは本人も
必要性を感じているようです。

なので、
この選択でよかったなとも思います。


これからは長男の気持ちを尊重しつつ、
状況に応じて対応することが
大切だと考えています。



課題は山積み…


年齢が上がるにつれて
対応の難しさが増すと
感じることもあります。

正解がわからないから難しい。


それでも兄貴肌で自立心は強めな長男。

これからは本人任せを増やしていこう
と思いました。

どんな時も
”大事なのは子供の気持ち"
と理解したのは最近のこと。


それを理解させてくれたのは
長男のおかげです。




最後まで読んでいただき
ありがとうございます!

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