アザレア(Azalea)の物語
第3章 自分探し
不思議が連れてきた初めて。
『こんな自分、自分じゃない。
本当の自分に還りたい』と、
秋空の下で強く願った日から、自分探しを始めたアザレア。
タロット占いで初めて耳にし、知った言葉の数々。
インナーチャイルドの癒し
ブロック解除
カルマの解消
宇宙の法則
引き寄せ
サードアイを開く
浄化
新月の願い
エンジェルナンバー
グランディング
センタリング
高次の存在
エネルギーワーク
ホロスコープ
クンダリーニなど。
上げればキリがない、これら未知の領域に足を踏み込み、取り憑かれたように取り組んだ。
初めは新月満月ワーク。昔からお月さまが大好きで、よく夜空を見上げていた。だからだろう、月に願いは強く惹かれた。そして、2年以上、毎月欠かさず行った。
そしてある晩。夜中の3時頃に凄い衝撃が額に起こり目が覚めた。そして、額の不思議な違和感と共に
『サードアイが開いたよ』
と、言葉が降りてきた。
それからは更に不思議が増えていった。
月の願い以外、順番は覚えていない。
やりたいと思えば、やり方の情報や、その為の出会いが不思議とやってきた。そして、本当の自分になりたくて、必死でやり続けた。
初めてのワークショップのきっかけは、同窓会で交換した旧友のFacebookにお知らせが上がったこと。
そして、そこで顔見知りだった方に出会い、別のワークショップ情報を教えてもらった。
初めてのワークショップでは、初めてタロット占いをしてもらった。
内容は、不思議な男性との出会いのこと。
ツインレイと言う言葉に出会ってから、ツインレイについてはかなり調べた。知識は増えるが、確信は持てない。だからこそ、直接占って欲しかったのだ。
2枚カードを引いた結果は、
『そう思うならそうだ』だった。
何ともふわふわした答えに、もやもやは募るばかり。そのもやもやが次へ向かわせる。
そして教えてもらったワークショップへ足が向いた。
とにかく迷ったらやると決めたのだ。
だが、今まで自分を疎かにしていたアザレアにとって、自分の為だけに、何かをするのは想像以上に難しいことだった。
葛藤と、自己否定、後ろめたさ。
様々な思いがよぎり、上手に呼吸できず苦しくなる。それでも、頭はダメを出しても体は勝手に向かって行く。
まるで、引き寄せられるように。
後ろめたさを拭えないまま、行った2度目のワークショップで、ブロック解除をしてもらった。ずっと、やってはみたいと思っていた。だが、やり方は分からず、やって欲しいと思える人との出会いもなかった。半ば諦めかけていた矢先の出会い。内容はよく覚えていないが、
「もっと自分を認めたらいいよ」と
帰りがけに言われた言葉の不思議さ。この時のアザレアには理解出来ない言葉だった。
つづく。