見出し画像

十月、春

8月からのロックダウン開始から幾度かの延長を迎えたニュージーランドです。

朝ドラにハマったり自炊慣れもしてきてコロナ禍も初年度よりはうまく適応しているわ、と思っていたら首相ジャシンダさんのワクチン9割目指します宣言🥲

これまでのレベル1〜4に加えて現在のレベル3の中でもステップ1〜3を経て順次規制緩和していくとの発表の後の9割宣言。

国民の9割のワクチン接種が完了したら今度はRed/Orange/Greenの3段階でコントロールしていくそう。

なんだかんだ呼び名を変えているだけで実質ロックダウン延長。

と同時にワクチンを打たないと自由はないよ、と国民に案にプレッシャーをかけているというか。

ジャシンダさんてまだ若くて40歳前後。首相になっては二期目。

ん〜、なんか次の期もこの国の選挙で頑張りたいというよりは、世界の場にアピールしたいのかな?

世界で初の、とか世界で一番、という言葉が好きなジャシンダさん。

なんか近い将来は同じ労働党の大先輩、ヘレンクラーク元首相みたいにいずれは国連とか大きな国際機関を目指しているんじゃないかな〜と思ったりして…

そんなロックダウンの日々を毎日15分のお楽しみで支えてくれた朝ドラ「おかえりモネ」が最終回を迎えました。

毎日朝が来るのが待ち遠しく毎朝ティッシュの箱が手放せなかった。

オンタイムで日本のドラマを愉しむのは10年以上ぶり。

母国語効果もあるのか日本はやっぱりいいドラマ作るな〜と感心。

よく考えて作ってあるし、気象の仕事も、パートナーと遠く離れて暮らしているところも自分の今の日常とリンクするところが多くてうなづきどころたくさん。

結婚、出産、と女性の幸せの定番をすっ飛ばして夢だけを追いかけ、心底好きな人としか一緒に歩めず、全てを手放す気もない。

離れていてもお互いが持てる力を発揮できる場所に居られることを尊重して、ひとつひとつ相談しながらやっていく。

それが可能だということを知っている私達にはすぅっと心に染み渡るように入ってきて、それでいいんだよ、と優しく言ってくれているような物語でした。

当時の気仙沼には元同僚がお嫁に行って住んでいて、震災直後に彼女と直接話せたのがご実家の新潟に避難されていた時のこと。

直前のニュージーランドの地震のことでも逆に心配してくれていて、彼女が退職してから本当に久しぶりにお互いに声を聞いた。

繰り返し流れる震災の映像をニュージーランドで見ていた私。

気仙沼にいた友人は停電でテレビを見ることもなくご近所さんと冷蔵庫の中のものを持ち寄って静かなキャンプのような状態が続いていたそう。

やっと新潟のご実家に避難された直後に話したのだけれど、まだテレビの映像は見てないとのことで、彼女が淡々といつもと変わらぬ落ち着いた様子で当時のことを話してくれて心からほっとしたのを覚えています。

もうきっとこのままテレビ見なくていいよ、まずは本当にゆっくり休んで、と伝えて電話を置きました。

あれから色々と知った現実もあっただろうと思います。

広島の原爆も神戸の地震も東北の地震も、その先何年も人の心に残り、いろんな形でその後の人生の選択や決断に影響を与えていくものみたいで、出来ればその選択や決断が各個人のプラスになったり幸福追求の第一歩の方向へ導いてくれるものだといいなぁ、と思います。

人生には不思議なもので「その土地に呼ばれて行く」みたいなことは起こる。

それは一見恋愛だったり夢だったり仕事だったり。

でもそこへ向かうために湧き上がってくる力は、後になってみれば、あぁあの時あのタイミングでその場所にご縁があって導かれるように向かったんだな、と思うことがある。

私もこれまでの人生、いろんな場所で暮らしてみて、たくさんの素敵な出会いがあって、そのひとつひとつが自分の考え方や生き方の選択に影響を与えてくれたのは間違いないので。

その時その時の各個人の精一杯に触れられたのは幸せなことだったと思います。


眞子さまもご結婚されて。

いろんな考え方はあれど、1人の女性が成人してから10年間、一般市民に換算したら何時間に値するんだろう?勤務時間(主婦労働と一緒でGDPにも含まれてないよね、きっと)やその下準備にかけられたお時間、常に完璧を求められる見られ続けるプレッシャーの中、いつも安定したPerformanceを発揮され周囲の期待に応えてこられたその全ての日々に敬意を表したいと思います。

これでご卒業、めでたし…ではなく海外には本当にビックリするような人類(生物)がたくさん生息しているので新たな人生の始まり、どうぞ心身ともにお元気でたくましくお過ごしいただきたいです。


そして選挙。行きました、在外投票。

ロックダウンでも在外投票は行っていいそうで。

普段ほとんど街に行く用事がないのですが、いつも選挙の帰りに街の美味しいランチを食べるのが楽しみで。

今はTakeawayしか出来ないけどそれでもどうしても食べたかったカキフライ定食。

今回の選挙飯になりました。

特に志高いわけでもなく、本当に志高い人は選挙に出馬して世の中を変えに行けばいい、くらいに思っていて。

ものすごいお金持ちでも、有名人でも、最近失業した人も、身体が弱い人も、私のように海外に住んでいる人間も投票できるのは同じ「一票」。

選挙や政治のプロの人はこういう一般人は選挙に無関心で家にいてもらった方がありがたいのかもしれないけどそうはいきません😎

領事館(投票所)に向かう動機の半分がカキフライだったとしても向かうからには調べます、誰に投票できるのかを。

ふんふん、こんな候補者がこんなことを目指しているのね、と調べる時間、その名を間違えないように確認しながら丁寧に書く時間、開票結果を知り、その自分の書いた名、あの人では正しかったんだろうか?と確認する時間、選挙後もあの人はちゃんとやってくれているだろうか?と心に留めながら見守る時間、それが参政権という与えられた権利、義務を行使して国民主権の国に国籍を持つ、ということなのかな〜と。

誰それのご家族のことをあーだこーだ言っている時間があれば、それは監督官庁や警察などその判断を委ねられた仕事に従事されている方々にお任せして、普通の平和で一般的な日本人の人々は選挙に行ってその確実に手の中にある一票を投じることの方がよっぽど世直しに直接繋がっている、ということにもう少し多くの人が意識を向けてもいいんじゃないかなぁと思っています。

十月は春。ロックダウン中の数少ない楽しみの一つであったご近所散歩コースの桜も散りずいぶんと日差しが強くなってきました。

どう過ごせばいいのよ、ロックダウン、と思っていたけど振り返ってみると心は忙しく、いろいろちゃんとやったよね、と思える春でした。


あ、冬からロックダウンで延期になっていたエアコン設置も無事完了!

朝9時半の予定が8時にピンポーン。

時間通りに来ないのが常とはいえ、まさか早く来るとは😆

ニュージーランドあるある🇳🇿😂





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?