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強み診断を子育てに活用する方法

今日もnoteを読みにきてくださりありがとうございます。

昨日の記事で書いた内容の続きとなります。

MBTIやストレングスファインダーといった「強み診断」を耳にしたことはありますか?

これらのツールは、チームビルディングや自己理解のために使われることが多いですが、実は子育てにおいても非常に効果的です。

今日は、「強み」という視点を取り入れた子育てのメリットと、実際にどう活用するかについてお話しします。


ドラクエ3で考える初期パラメーターと強み

最近ビジュアルが改善されて再発売されたドラクエ3。
ゲームはしないという方も、そのタイトルは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
日本が誇るRPGゲームの名作です。
自分自身を「勇者」に喩え、仲間と共に世界を旅して魔王を倒しにいく、成長ストーリー(笑)を擬似体験できるゲームです。

人が持って生まれた強みというのは、例えていうなら、ドラクエでいうところの「初期パラメーター」を表しています。
強み診断を行えば、どこに数値を多めに振ったのか、がわかるのです。

たとえば「ちから」に多くの数値を振った場合には、攻撃力が上がり、戦士に向いたタイプになる、というように。
とはいえ、パラメーターがどうであれ、どんな職業・生き方をするかは、自分が決められるのです。
魔法の威力はイマイチだけど力持ちな”魔法使い”になったっていいし、重い武器を使いこなせるけどあんまり働かない”遊び人”になったっていい。
のですが、周りから見た時に、「力が強いのに”戦士”にならないなんてもったいない」と言われたりとか、パラメーターと職業が一致している方が魅力を感じてもらいやすく、誘われやすい、という現実は、起こりがちです。

現実社会で言うと、細かいことにこだわる人が『神経質だ』と言われていたが、実際にはその正確さが仕事で大きなミスを回避し成果を生む結果となった、という感じでしょうか。

才能というものは、どんな状況で発揮されるかによって、長所にも短所にもなりうる「諸刃の剣」でもあります。
けれど、そもそもどんな性能があるのか知らなければ、発動することすらない可能性があります。

子どもの強みを知ることで得られるもの

人はそれぞれ独自のパターンを持って生まれてくると言われています。
強み診断を活用することで、子ども自身が持つ行動や思考の特性を客観的に理解できるだけでなく、親がその「強み」に気づくきっかけにもなります。

たとえば、幼稚園で「おしゃべりが多い」と叱られる子どもがいたとしましょう。
一見すると短所のように見えますが、実は「人を惹きつけるプレゼンテーションの才能」があるかもしれません。
もし親がその強みに気づき、伸ばすサポートをすれば、子どもが持つ可能性を大きく広げることができます。

強みを知ることで、親の見方が変わります。
「短所」と思っていた特性が、「強み」に転換する瞬間は、子どもの自信を育てる大きなチャンスです。

強み診断を子育てに活用するメリット

(1) 子どものありのままを受け入れやすくなる

強み診断の結果を知ると、「社会に生きる上でこうあるべき」という固定観念を手放しやすくなります。
子どもの特性を客観的に理解し、強みを伸ばす方向に目を向けることで、親子の関係も良好になります。

特に不登校などで学校や友達とのご縁が疎遠になりがちなお子さんにとって、家族との関係性は非常に重要です。親子コミュニケーションを円滑に行うために、子どもの特性を受け入れることができると親子共に楽になります。

(2) 自信を育てるサポートができる

強みを認められると、子どもは「自分には価値がある」と感じやすくなります。
その結果、新しいことにも積極的に挑戦できるようになり、自己肯定感が高まります。
私と娘の例で言うと、私と娘はタイプが真逆なので、私が得意なことは娘は不得意、逆もまた然りです。
そのことを知らないときは、私が考える成功法則(将来どうなりたいかをまず考えて、そのために必要な行動を考えれば良いという意見)は娘にとっては”失敗法則”だったため、母の言うことを聞けば聞くほど自己肯定感が下がる、という結果になってしまっていました。
私が娘の強みを知ることで起きた変化は、「私ができないことは娘が得意なのだ」ということがわかったため、娘を自然にリスペクトするようになり、きちんと娘の考えを聞けるようになったことです。その結果、娘は自分のありのままを受け入れてもらえるようになり、次第に心が安定していきました。

親子関係は、子どもを一人の人間として認められるかどうかが重要になります。
お互いが違う人間だとはっきりとわかると凸凹を愛せるようになるのですから、子育てに強み診断を取り入れたらいいと思うのですがいかがでしょうか。

才能を「枠」にはめないことの重要性

ただし、強み診断を子育てに活用する際には注意も必要です。
子どもの強みを知ることで、「これが得意だからこれだけを伸ばそう」と限定的に考えてしまうと、可能性を狭めてしまう大きなリスクがあります。

子育てにおいては、目の前の【事象】に着目するのではなく、その子の”意欲の源泉”、つまりエネルギーの向かう方向性を意識することが重要である、とここでしっかりとお伝えしておきたいと思います。

たとえば、子どもが絵を描くのが得意だからといって、「画家を目指すべきだ」と決めつけるのではなく、「この得意をどう活かせるか、他に興味があることは何か」と視野を広げて考えることが大切です。
絵を描くにもいろいろな絵があると思いますが、例えば写実的な絵が得意なのであれば、現実をそのまま捉えて表現するのが得意なのかもしれません。それは絵を描くのみならず、プログラミングや、建築模型などの他の使事にも使える才能なのかもしれません。
空想を絵にするのが好きであれば、想像力やひらめきに優れているかもしれないので、自分の脳内のイメージを言葉や形にしていくきっかけを多く作ることで、ビジネスに転用した場合には起業家になっていく可能性もあります。

絵が上手い=芸術家、のように、直接的に子どもの進路を考えるのではなく、その行動の裏にはどのような才能がありそうかを観察してあげることです。
そもそも、子どもの人生は子どもが決めるものですから、大人として大切なのは、「その子自身が持っている光り輝く力を社会性の枠に閉じ込めないこと」です。

そのために、あまりに詳細に子どもの才能を診断できてしまう西洋占星術などのツールについてはつい枠を作ってしまいがちなので、親として子どもの強みを知るために使うのは慎重にされることをお勧めします。
大人が”自分”の才能を見極める際には非常に有効ですし、人生の変化のタイミングまでわかるのが占星術の特徴です。
ある程度成長したお子さんが、自分を知るために受けるのはとても効果的なので、お子さんが占星術に興味があればセッションを申し込んでみてはいかがでしょうか。

強み診断を効果的に活用する3つのステップ

では、実際に子育てに強み診断を活用する具体的な方法について簡単にご紹介します。

(1) 子どもの強みを観察する

診断ツールを使う前に、日々の生活で子どもの得意なことや興味を観察してみましょう。
「集中して取り組んでいること」「自然と楽しそうにやっていること」にヒントがあります。
親としてのバイアスを外し、子どもの行動の裏にある”意欲の源泉”を見つけることを意識して、お子さんを観察してみてください。

(2) 強み診断を活用して客観的に知る

MBTIやストレングスファインダーなど、16歳以上向けのツールも多いですが、子ども向けの簡易診断もあります。
特に幼児期や小学生では、親が質問に答えて傾向を把握する診断が役立ちます。
私の場合は、ウェルスダイナミクスという強み診断理論を元に、子育てに特化した強み診断方法を開発し、活用しています。

ただし、自己申告型の診断ツールでは主観が入ります。そのことを認識した上で活用する必要がありますのでお気をつけください。
心配であればプロのセッションを受けることをお勧めします。

(3) 環境を整え、選択肢を広げる

子どもの強みに気づいたら、それを活かせる環境や機会を提供しましょう。
例えば

  • 好奇心旺盛な子には、様々な体験ができるワークショップやイベントを。

  • 分析力がある子には、観察や調査が自分のペースでできる活動を。

大切なのは、強みを固定的に捉えず、自由に伸ばせる選択肢を用意することです。
特に小さな子どもの場合は、選択肢を作れるのは大人だけであることが多いです。力を貸してあげてほしいと思います。

強み診断を子育てに活かすことで得られる未来

子どもが自分の強みに気づき、親もそれを理解してサポートすることで、子どもの可能性は無限に広がります。
「自分にはこれがある」と思えることは、子どもにとって大きな自信となり、未来への挑戦を後押しします。
お子さんの成長に伴い、お子さんのやりたいことはどんどん変化していきますが、その子の”意欲の源泉”は、実は変わっていないことも多いのです。そこを見つけてあげられたら、親として最適なサポートができるようになります。

強み診断は、活用の仕方によっては親と子どもの絆を深め、子どもの未来を一緒に考える「コミュニケーションのきっかけ」でもあります。
ぜひ、強み診断を子育てに取り入れ、親子で新しい可能性を見つけてみてください。

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