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『自分軸』を見つけるために最も大切なこと

自分軸を整えるのに最も大切なこととは?

自己実現や夢を叶えることを目指す際に、多くの人が目指すのは「目標を明確にし、行動を始めること」でしょう。
しかし、実際にその一歩を踏み出せない、あるいは行動が続かないという壁にぶつかる人も多いはずです。

その原因はどこにあるのでしょうか?

私が考える最も大切なこと、それは 「生存本能の土台を整えること」 です。

マズローの5段階欲求説と生存本能の重要性

アメリカの心理学者マズローが提唱した「5段階欲求説」によると、人間の欲求は以下のように階層構造を持っています。

  1. 生理的欲求(食事、睡眠、休息など、生存に必要な基本的な欲求)

  2. 安全欲求(安心・安全に生きるための住まいや収入、身体の安全)

  3. 社会的欲求(家族や友人とのつながり、愛情)

  4. 承認欲求(他者からの評価や自尊心)

  5. 自己実現欲求(自分らしく生きる、目標達成)

下(土台部分)から満たしていくことが重要。

マズローの理論では、土台となる「生理的欲求」と「安全欲求」が満たされなければ、その上にある「社会的欲求」や「自己実現欲求」を追求することは難しいとされています。

これを私たちの日常に置き換えて考えると、衣食住が整い、安全で安心できる家庭環境を築くことが最優先であると分かります。

この土台が不安定なままでは、外部の人間関係や自己実現に向けた行動が揺らぎやすくなり、時に誤った方向に進んでしまう可能性があるからです。

たとえば、暴力を振るわれているにもかかわらず、「あの人には私が必要だから」と別れられない女性の話を聞いたことがあるかもしれません。
また、視聴回数を増やすために法を犯すような行動をSNSで発信している人を見たことがあるかもしれません。

これらの行動は一見、強い社会的つながりや承認を求めているように見えますが、その背景には、生存本能を満たせていない状態が隠れていると考えられます。

生理的欲求や安全欲求が満たされていないため、間違った形で「所属感」や「承認」を得ようとしてしまう――こうした現象は、マズローの理論が示す土台の重要性を改めて教えてくれるのではないでしょうか。

不登校の子どもにとっての「安心の土台」とは?

特に、不登校のお子さんの場合、外に出られず家庭の中にこもることが多いかもしれません。
この状況は一見「社会から離れてしまった」と感じるかもしれませんが、実はこの時期にこそ、家庭内で「安心感」を整えることが自己回復への第一歩になります。

私が提案したいのは、家庭での「食」を整えることです。

  1. 食事は心と体の基盤
    栄養が偏ったり、食べるリズムが乱れると、体調が崩れやすくなり、心のバランスも不安定になります。逆に、栄養豊富で温かい食事を通じて身体が整うと、心の安心感も増します。

  2. 家庭での食事は安心感を生む場
    一緒に食卓を囲む時間は、ただ食事をするだけでなく、親子や家族間の信頼やつながりを深める貴重な時間です。「家庭の中で守られている」という感覚が得られることで、自然と外の世界に目を向ける準備ができます。

  3. 食を通じて自己肯定感を育む
    子どもが一緒に料理を手伝う、小さな役割を持つといった経験は、「自分にもできることがある」と感じさせ、自己肯定感を育てます。

家庭が整えば、外への一歩も自然と生まれる

不登校のお子さんだけでなく、大人にとっても同じことが言えます。
私たちは「安心できる場所」があるからこそ、自分を守る必要がなくなり、外の世界に挑戦する意欲が湧いてくるものです。

家庭という「自分の居場所」が整えば、次第に外の世界に目が向きます。
そして、「安心できる家があるから挑戦しても大丈夫」という気持ちが、行動を後押しします。

まずは「食から」始めてみよう

「自分軸を整える」とは、決して意志や気合だけで成り立つものではありません。
その根底にあるのは、「生存本能」の部分を整えること。
特に、家庭で安心感を感じられる環境をつくることが、子どもや大人にとっても第一歩です。

私たち人間も、生物の一種です。
ですから、生き物としての本能に基づいたシンプルな土台づくりが、やがて自己実現という大きな目標へと繋がっていきます。

現代社会は劇的な変化の中にあります。

かつて「大学に進学して企業に就職すれば安心」という道筋が多くの人にとっての正解ルートはもはや通用しないと多くの人が感じているはずです。
私たち大人がそうした社会の不安定さを感じているのと同じように、実は子どもたちもその影響を受けています。
そして、子どもは親の鏡――つまり、親が抱える不安や揺らぎは、子どもにも自然と伝わっていくのです。

  1. 毎日の食事を丁寧に準備する。

  2. 家族と一緒に食卓を囲む時間を増やす。

  3. 子どもに料理を手伝わせたり、新しい食材に挑戦してみる。

社会の変化や将来への不安に立ち向かうために、壮大なプランや目標を立てる必要はありません。
大切なのは、「日々の小さな積み重ね」です。
これらのシンプルな取り組みが、家庭の安心感を高め、大人と子どもの心と体を整える大きな一歩になります。

その最初の一歩として、「食」を整えてみませんか?

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