不登校は誰のせいでもない:親の自責の念を軽くするために
子どもが不登校になったとき、多くの親が「自分のせいだ」と自責の念に駆られます。
「私の育て方が悪かったのではないか」「もっと早く気づくべきだったのでは」と悩むのは、子どもを思う親心の現れです。
しかし、そのように自分を責め続けることは、親自身の心の負担を増やし、結果的に子どものサポートが難しくなることがあります。
この記事では、私の経験をもとにそんな思いが少しでも軽くなればと思って書きました。参考になれば嬉しいです。
1. 自分を責めてしまう親御さんへ
親の思いは十分子どもに伝わっています
子どもに対して愛情を注いできた親の努力は、決して無駄ではありません。
親を信頼しているからこそ、子どもは安心して家で過ごすことができているのです。
子供を心配する気持ちも、応援している気持ちも、子供は感じ取っています。だから、安心してお子さんと寄り添ってあげてください。「親のせい」と決めつけない
不登校の原因は、学校の環境や友人関係、子どもの性格、社会的なプレッシャーなど、さまざまな要因が絡み合っています。
「自分だけの責任」と思い込む必要はありません。
ただし、親が変われば子供は変わるのも事実です。一緒によりよく成長していこう、と思えるようになれば、問題は自然と解決していくと思いますよ。
2. 「子育てに正解はない」という視点を持つ
現代の子育てには、学校や社会の期待が大きく影響しています。
「子どもは学校に通うのが当たり前」「親として完璧にサポートするべき」といった無意識のプレッシャーが、親自身を追い込んでしまうことがあります。
けれど、こういった義務教育は実は人類の長い歴史から見たらほんの最近、たった200年ほど前に始まったものでしかないのです。
これからは教育のあり方も変わっていくでしょう。そういう視点で、子どもの本来の成長を応援するという子育ての目的を思い出すことで少し気が軽くなるかもしれません。
子どもの育ち方は一人ひとり異なる
同じ家庭で育っても、兄弟姉妹で性格や適応力が違います。
それは「親のやり方が間違っている」わけではなく、子ども一人ひとりが持つ特性の違いに過ぎません。
たまたま、子どもが学校に行かない決断をする子だった、というだけのことであり、学びはどこでもできると考え、その子に合った学習を見つけてみましょう。「不登校」は見直しのチャンスでもある
不登校は、親子が新しい関係を築くきっかけとなることもあります。
「学校に行かなくても、家庭で安心できる場所がある」という事実が、子どもにとって大きな支えになることも多いのです。
特に、学校に通う時間が減ることで、自分自身の将来について真剣に考えてみる余裕が出るともいえるのが不登校期間です。
本気で人生を考えるチャンスだね、ととらえて、親子共に、生き方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
3. 親の自己肯定感を取り戻すためのセルフケア
娘が不登校になった時、まさに私は自己肯定感が下がってしまいました。
仕事も不十分にしかできないし、子育てについても後悔の念が湧き上がってきて、どうしようもなく不安に苛まれたのを覚えています。
親自身が心に余裕を持つことは、子どもの不登校を支える上でとても大切です。
自分の気持ちをケアすることで、子どもとの関係も前向きに築きやすくなります。
休息を取る時間を意識的に確保する
不登校の子どもを支える親は、子どものために全力を注ぎがちです。
しかし、親自身のエネルギーが枯渇してしまうと、余裕を持って子どもに接することが難しくなります。
短い時間でも、一人で過ごす時間や好きなことを楽しむ時間を作りましょう。私の場合はせっかくの平日の休みなんだから、と、娘を誘ってランチに行きまくっていました。普段は仕事でできない良いリフレッシュになったと今となっては思います。同じ悩みを持つ親と話してみる
共感できる仲間との対話は、気持ちを軽くしてくれることがあります。
不登校支援の会やオンラインのコミュニティなどを活用し、孤独を感じない工夫をしてみましょう。
私の場合は不登校専門の塾を経営していた知人に相談することで心が軽くなりました。
4. 子どもと共に成長するための心の準備
不登校は、親子にとって「成長の時間」と考えることもできます。
子どもの人生にはさまざまな道があり、不登校の期間はその一部に過ぎません。
長い人生スパンで考えれば、実は大きなチャンスを手にしたと言えなくもないのです。大人の我々にとっても、どのような働き方がベストなのか、本当に今のままの仕事の状態が自分にとって幸せだったのか、と考える良いきっかけにもなるかもしれません。
親が前向きな気持ちで接することで、子どもも自分のペースを見つけやすくなります。
「完璧を目指さない」育児を心がける
親もまた、子どもと共に成長している存在です。
失敗を恐れず、少しずつ進んでいく姿勢を持つことが、子どもに安心感を与えます。
実際に、平日に共に過ごす時間ができることで、私の場合は家で仕事をしている姿を子どもが見るきっかけになったので、家事の大切さや、将来的な働き方のビジョン(自営業という働き方もある、ということ)を得ることができたようです。未来を長い目で見守る
不登校は短期的には苦しい状況に感じられるかもしれませんが、長期的に見ると、子どもにとって新しい経験や学びのきっかけになることもあります。
子どものペースで進む未来を信じて見守りましょう。子どもは元気になれば必ず社会へと目を向け、自分の足で出発していくと思います。
その日を信じ、我が子の力を信じて、頑張って対応していきましょう。
不登校は、親や子どもにとって決して簡単な状況ではありません。
しかし、自分を責め続けるのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら共に前進する姿勢が、親子の絆を深めるきっかけになります。
焦らず、一歩ずつ進むことで、親子で成長する時間を大切にしていきましょう。
お昼ご飯の用意を子供に任せてみるのはどう?
私のオンライン料理教室では、包丁や火を使わずに電子レンジだけで作れるレシピをメニュー化し、お教えしています。
電子レンジでの加熱後、取り出す際に注意するだけで怪我の心配が少なく、栄養をしっかり取れるメニューです。
不登校の時はお昼ご飯の用意が大変ですし、栄養の偏りや人との交流の欠如が心配になることもあると思いますが、もしよければ、我が子が不登校を経験した大人として、お子さんのサポートをさせていただければと思っています。
長期休みには「クッキング子ども食堂」として無料で誰でも参加できる機会も設けています。もしタイミングが合いましたら、ぜひお気軽にご参加ください。
最新のレッスン日程や情報は、以下のLINEでお知らせしています。興味がある方は、ぜひご登録いただき、お待ちくださいね。
LINE登録はこちらから