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「めご」と名乗って三十余年。

家族に電話するとき、私が名乗るのは、本名ではなく、愛称の「めご」です。

両親は、周りの人から愛されるようにと、愛と名付けてくれました。
今まで、呼び捨てにされたことがなく、もれなく「ちゃん」付けで呼ばれます。

「めご」という名前は、1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」に由来します。
伊達政宗の正室、愛姫(めごひめ)の幼少期を後藤久美子さんが演じていて、同い年の私は、ゴクミさん目当てでドラマを見ていました。

愛姫が登場した日から、父が私を「めごひめ」と呼び始め、そのうち、姫が取れて「めご」に。
中学生だった私は、なかなか慣れなくて、嫌がっていました。
(母は、現在に至るまで、ずっと変わらず、愛ちゃんと呼んでいます。)

高校に入学すると、隣のクラスに、同じ名前の愛ちゃんがいて、仲良くなりました。

お互いを「愛ちゃん」と呼び合う、不思議な関係に付いたあだ名が、I=ラージアイと、i=スモールアイ。
背が低い方の私は小文字の、i。
身長差は5cmなのに、乙女にラージは、ちょっと可哀想。

ある日、愛ちゃんに、父から「めご」と呼ばれていることを話すと、愛ちゃんや大河ドラマを見ていた人が「めご」と呼び始めて。
大文字、小文字を消し去ることに成功。
友達に呼ばれると、次第に愛着が湧いてきて、手紙にも「めご」と書くように。

それから10年後の私は、主人の転勤で東北へ。
このニックネームのおかげで、仙台出身の隣人をはじめ沢山の人と仲良くなれた気がします。
「めごちゃん」「めごめご」
バリエーションも増えました。

さらに引っ越しを繰り返しながら、10年以上過ぎた現在は、子育ての真っ最中。

昔の友達とは疎遠になり、子どもの学校や習い事の繋がりがほとんど。
無難に名字か、○○ちゃんママと呼び合う世界にいます。

合理的だけど、子ども中心で自分がいない感じ。
それを、気にしている余裕もなく、走り続けている毎日。
外出自粛で立ち止まった今、思い出や、今後のことを、あれこれと考えているときに偶然、noteに出合いました。

noteを始めるとき、名前を何にするか迷いましたが、、、
シンプルに、ひらがなで「めご」です。よろしくお願いします。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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