【#note感想文】花で繋ぐ、笑顔のリレー
5月の写真から1枚。
直径30cmの花籠に、ベランダで咲いたバラを、ぎゅっと詰めてみました。
初めてのnote感想文
早花まこさんのnote「花籠の底」を読みました。
人生の師匠と慕う先生が、引っ越しで街を離れる前日に、家を訪ねることになった筆者は、お礼の贈り物を何にするか悩んでいた。
逡巡の末、先生の顔を思い浮かべて、「お花しかない」と決めて花屋へ向かう。
「邪魔になるのでは」と心配しながら、白い花の小さなアレンジメントを注文して、先生の元へ。
可愛い花籠が繋いだ笑顔のリレー。
先生と筆者、そして花屋の店員の優しさに満ちた、心温まるエッセイでした。
花籠の底|早花まこ#note
引っ越しでも、一番嬉しいのはお花
転勤族の我が家にも、引っ越しとお花のエピソードがあります。
異動が決まると、送別会と最後の出勤日の2回、主人が花束を抱えて帰宅します。
その頃、自宅は荷造りの真っ只中。
段ボール箱が積まれた味気ない部屋でも、花を飾るとパッと明るくなり、その香りが優しい気持ちにしてくれました。
そして、花は「消え物」。
いつかは枯れてしまうもの。
新居に持って行くことも出来るし、退去の日に潔く処分して旅立つことも出来ます。
私は、贈り物するならお花、そのまま飾れるアレンジメントと決めています。
私の「花束リレー」
早花まこさんのエッセイを読んで、真っ先に思い出したのは、2004年の春のこと。
3年間暮らした東北から、九州に向かう時の花束です。
最後の勤務を終え、主人が頂いた花束は8つ。
車の助手席と後部座席が、花でいっぱいに。
こんなに沢山の花束を貰うのは初めてでした。
「お世話になったのは、私たちの方なのに」
街を離れたら、もう会えないかもしれない人達。
温かさを感じて、しばらく花を眺めていた。
でも、その日は、街を離れる前日。
遠距離の移動のため、日中、既に借家から荷物を出して、市内のホテルに1泊する夜でした。
心のこもった花束を、どうしたら良いの?
頂き物で申し訳ないけれど、お世話になった方に譲ろう!
助手席の花束をご近所さんに、後部座席の花束は私の友達に届けることを思い付きました。
まずはご近所さん。
両隣とお向かいさんに、お別れの挨拶(粗品)と一緒にお渡しして。
そして、私の友達に電話して、アポを取れた5件に配達。
どの花束が、誰に似合うか、、、
考えるのが楽しくて、荷出しの疲れも忘れてしまうくらい。
街を離れる前夜に、大好きな人達にもう一度会えて、突然の花束でも笑顔で受け取ってもらえて、本当に嬉しかったです。
からっぽの後部座席には、花の香りとたくさんの思い出を載せている。
そんな夜のドライブでした。
そして、今年の3月は
自粛で送別会がなかったので、最後の勤務日にいただいたお花は、大きな大きな花束と、写真の30cmの花籠。
ずっしりと重い花籠。
ゼラニウム、アイビー、マリーゴールドとペチュニア。
思いがけない、花の苗の詰め合わせでした。
今回は、単身赴任と決めていたので、自宅で私が育てて、主人が帰宅した時に眺められるように、、とのアイディアだったようです。
当初は、月1ペースで主人が帰って来る予定が、感染症対策で移動が叶わず。
私のバラは終わってしまったけれど、頂いた夏の花が、主人の帰りを待っています。