私が『メガネのフクダ』で成し得たい事
#未来のためにできることコンテストをきっかけにやりたい事を整理してみました 。
私が未来のためにやりたいことは、次の3つです。
これまで支えてくださった世代の方に、より良い暮らしを提供すること
これからの未来を担うお子さまの眼を守ること
町の眼鏡屋さんが存続できるように助け合うこと
私が家業を継いで転職しようと決めた理由は、単にお金のためではなく、社会に貢献したいと考えたからです。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、お金が第一の理由であれば、給料が3分の1になることを承知で転職することはなかったでしょう。私は、自分にできる範囲で、できる限り社会貢献をしていきたいと考えています。
1. これまで支えてくださった世代の方に、より良い暮らしを提供する
時代の移り変わりとともに、私のお店でもご高齢のお客様が増えてきました。これまで支えてくださった方々が、これからも豊かな生活を送れるよう、できる限りのサポートをしたいと考えています。
例えば、チェーン店ではできないような、丁寧で時間をかけたカウンセリングや細やかな調整を行っています。また、老人ホームやご自宅を訪問し、補聴器や眼鏡の説明やメンテナンスを行うサービスも提供しています。さらに、当店をご利用のお客様同士が繋がるコミュニティを作り、補聴器のお客様と一緒にオーケストラや吉本新喜劇を観に行くイベントを計画しています。加えて、老人ホームでバイオリンの演奏会を開催し、補聴器の試用体験をしていただくイベントも予定しています。
2. 未来を担うお子さまの眼を守る
近年、スマホの普及に伴い、視力が十分に成長しきらない弱視のお子さまが増えています。私は、将来を担うお子さまの視力を守るため、啓蒙活動をもっと積極的に行いたいと考えています。
特に、弱視が正しい眼鏡を着用することで回復する可能性があることや、治療用眼鏡の作成には医師の指示書があれば約4万円の補助金が出ることなど、多くの方が知らない情報があることに気づかされました。実際、当店で眼鏡を作成し、視力が回復したお子さまをたくさん見てきたことで、より一層社会貢献したいという思いが強くなっています。
10月には「目の愛護デー」があります。それに合わせ、近隣の幼稚園や保育園でお子さまの視力や治療用眼鏡に関する啓蒙活動を開始する予定です。
また、「みるみるプロジェクト」への参加も検討しています。
3. 町の眼鏡屋さんが存続できるように助け合う
近年、町の眼鏡屋さんは次々と姿を消しています。大手チェーン店による影響でお客様が減少したり、後継者問題でやむを得ず閉店するお店も多く見られます。266年続いた老舗の玉水屋も閉店してしまいました。
眼鏡屋は他の小売業とは異なり、多くのお客様にとってかかりつけの存在であり、昔は「半医半商」とも呼ばれてきました。私は、そんな町の眼鏡屋さんがもっと元気を取り戻せるように、何か手助けができればと考えています。
そのため、現在は中小企業診断士の資格取得を目指し、さらにSNSマーケティングの勉強も始めています。
過去の経験から最新の小売業運営について学んできたので、それを生かし、町の眼鏡屋さんと一緒に戦略を立案し、共に助け合えるような仕組みを作りたいと考えています。
人生の折り返し地点に立って
私も40歳を過ぎ、人生の折り返し地点に差し掛かってきました。未来に向けてできることを一つ一つ実践していくことが、結果的に自分にも返ってくると信じています。30年後、これまで行ってきたことが自分の生き様として現れるとき、誇りを持てる自分でありたい。そのために、奉仕の心を忘れず、これからも日々精進していきたいと考えています。