将来役立つサポートファイルの作り方
皆さんは子供のサポートファイルを作成していますか?
今回は我が家が作ったサポートファイルの経緯とひな形をご紹介します。
1 サポートファイルとは
2 サポートファイルを自作した理由
現在サポートファイルは国(厚生労働省等)が推奨し、各自治体が独自の様式を公開しています。一方サポートファイルの活用については、現在もどのように活用していくか、実際に活用されているのかについて課題があると言われています。
我が子の場合は先天性疾患も含めてファイルを作る必要があり、各自治体等で公開されている発達障害にだけ特化したものや記入量が多いものは使いにくいと感じました。
また教育・福祉・医療・行政で欲しい情報が異なる場合があり、必要時に必要な情報を取り出せるようなファイルにしたいとの思いもありました。(いま共有する必要が無い情報は、読む方にも負担になるだろうとの考えです)
そして作成の一番の理由は「将来、本人が成人後に親から過去の相談や成長の記録が聞き出せない時にこそ、活用できるサポートファイルを作りたい」と思ったからです。
3 実際のサポートファイルを公開(乳幼児期編)
以下は我が家で実際に使っているサポートファイルのひな形です。
こちらは親が保管しています。
(ここから抜粋し、適宜親から各機関に情報提供をしています。サポートファイルそのものは、現在そこまで共有の必要がないので各連携機関と共有していません)
なおひな形に書いてある内容は、sampleとして記入例を提示したものです。我が子そのものの記録ではありません。
1.プロフィール・診断名・内服の状況・療育手帳や特別児童扶養手当等
2.妊娠~乳幼児時の記録、療育・相談の記録
3.ライフステージごとの記録
ライフステージごとの記録は、年に1回(年度末)記録しています。成長するにつれてそこまで必要ないと思った場合には、数年単位でまとめ直すかもしれません。
4 保育園に提出
以下は実際に我が家が保育園に提出したサポートシートです。A4サイズ1枚のシンプルなものです。(こちらもデータはsampleです)
以前はあれもこれも書いておく必要があると思いました。いまは本人の成長にともない適宜話し合えば良いと思い、伝えたい事はしぼっています。
「こうして欲しい」と言う要求よりも①命に関わる伝えなければいけないこと②伝えておくことで本人のメンタルヘルスが保たれそうなこと(行動の背景、性格、園生活で本人には高望みになりそうなこと)を紹介する形をとっています。
毎年春先に渡していますが、歴代の園長先生がたは前年度のサポートシートも見返しながら、園として聞きたいことを尋ねてくださいました。
親としても「家と園では違う様子を見せると思っています。その都度相談させてください」とお願いしていました。
保育園に提出するサポートシートは必須ではなく、関係づくりや連携のきっかけになればと思い提出しています。
私は書類作成が好きなタイプなので苦痛ではないのですが、「わざわざ作るのは負担」と思われる方は園に提出しなければいけない書類や連絡帳を活用する方法もあると思っています。