あけましておめでとうございます。
新年早々、大変なニュースが続いておりますが、
一刻も早く、平穏無事な日常に戻れますようにお祈り申し上げます。
話題を変えさせていただきます。
せっかく正月なので、
正月関連として、
「もち(餅、rice cake)」の話題です。
まずは、
消費者庁HPより
正月3が日は、
特に男性の高齢者で、
餅による窒息が多くなっていますのでご注意を。
餅による窒息は割りと知られていますが、
正月に救急外来をしてないとあまり経験しないので、
餅による腸閉塞はあまりメジャーではないのでは?
餅により消化管障害(イレウス,潰瘍)をきたした 8 症例の検討 -CT 診断の有用性-。日消誌 2013;110:1804―1813
より
窒息のみならず、腸閉塞(イレウス)の恐れがあるので、
餅を食べる際は、
入れ歯の方や、丸のみする癖がある人は要注意です。
なんとなく餅は消化が良いような気がしますが、
実際は消化されにくく、
温かいうちは、丸呑みしても、
柔らかいので胃腸の細い部分も通り抜けてしまうのですが、
ちょうど小腸あたりで冷えて固まってしまうようです。
急に詰まる(閉塞症状)ので、急激な腹痛を訴えます。
CTを撮ると、やや高輝度(高HU)なので特徴的です。
3cm以上の餅を丸のみするとリスクが高いとの報告もあります。
なるべくよく噛んで食べましょう。
最近は、もち米ではない、嚥下しやすい
「代替餅」もいろいろとあるようです。
とはいっても、
スーパーとかでも売っているといいんですけど、
あんまり見かけないですね。