尿酸値について

今日も、天気が良く、
日中は割と温かいようです。
最高気温は、平年並みか高い所が多い見込みです。

今日は尿酸値について。
まず高尿酸血症。

Hyperuricemia.
Cleaveland clinic.

「高尿酸血症」とは、体内の尿酸値が高い状態を指す医学用語です。
尿酸は、食べ物や飲み物に含まれるプリンと呼ばれる化学物質が体内で分解されるときに生成される老廃物です。尿酸のほとんどは血液中に溶解し、腎臓を通過して尿として体外に排出されます。体内に尿酸が多すぎると、高尿酸血症が発生します。
高尿酸血症では、尿酸が固まって鋭い結晶になります。これらの結晶は関節に沈着し、痛みを伴う関節炎の一種である痛風を引き起こす可能性があります。また、腎臓に蓄積して腎臓結石を形成することもあります。

飲酒すると、どうしても尿酸値は上がってしまいます。
血液中の尿酸が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。
プリン体は、
白子類、レバー類、干物(マイワシ・マアジ・サンマ)などに多く、
肉・魚全般にも中程度含まれるようです。
(e-ヘルスネット 厚労省)

私も、痛風も経験したことあります。
痛くて歩けにくくて困りました。

高尿酸血症はどのくらい一般的ですか?
高尿酸血症は非常に一般的です。5人に1人が高尿酸血症です。
米国では約 5% の人が痛風を患っています。男性および出生時に男性と診断された人は、女性および出生時に女性と診断された人よりも痛風を発症する可能性が 4 倍高くなります。

トランスジェンダーに配慮しているのか、
男性(女性)と診断された人という表記になっていました。

日本での統計では、
痛風で通院中の人は、全国で125万人超です(2019年時点)。
高尿酸血症の患者さんはその約10倍と推定されており、
1,000万人以上になります。
(気になる尿酸値.jp 富士薬品)

高尿酸血症は身体にどのような影響を与えますか?
特に尿酸値がわずかに高いだけであれば、高尿酸血症であることに気付かないかもしれません。しかし、時間が経つにつれて、血液中の尿酸が蓄積し、痛みやその他の症状を引き起こす可能性があります。また、体全体に損傷を引き起こす可能性もあります。
尿酸値が高い状態を放置すると、最終的には以下のような臓器の損傷につながる可能性があります。
骨。関節。腱。靭帯。

高尿酸値とその他の健康状態との関連も示されています。
腎臓病。心臓病。高血圧。糖尿病。脂肪肝疾患。
メタボリックシンドローム。

痛風や腎結石が有名ですが、
慢性腎臓病とも関連するようです。

症状と原因
高尿酸血症自体は通常、症状を引き起こしません。ほとんどの人は、尿酸値が痛風や腎臓結石を引き起こすほど高くなるまで、自分が高尿酸血症であることに気づきません。
関節の痛風発作の症状には次のようなものがあります。
・激しい痛み。変色または赤み。腫れ。
・軽く触れただけでも起こる圧痛。
・温かさ、または関節が「燃えている」ような感覚。
腎臓結石の症状には以下のものがあります。
・腰または脇腹の痛み。排尿時に痛みがある。
・痛みによって引き起こされる吐き気や嘔吐。
・発熱または悪寒。
・尿に血が混じっている。
・尿が出ない状態。

尿酸値が高いだけでは症状はありません。
痛風発作や尿路結石に至ると、
上記のような症状がでます。


高尿酸血症の原因は?
血液中の余分な尿酸は高尿酸血症を引き起こします。
体はプリンを分解した後に尿酸を生成します。プリンは自然に発生するもので、少量であれば害はありません。しかし、プリンを多く含む食品を定期的に摂取すると、時間の経過とともに尿酸値が上昇する可能性があります。プリンを多く含む食品や飲み物には、次のものがあります。
赤身の肉。レバーなどの内臓肉。
・魚介類(特にサーモン、エビ、ロブスター、イワシ)。
高果糖コーンシロップを含む食品および飲料。
アルコール(特にビール、ノンアルコールビールを含む)。
次のような薬は副作用として尿酸値を上昇させる可能性があります:
利尿剤、免疫抑制剤。

健康な人の体内では、
1日に約700mgの尿酸が作られ、
同じ量が尿や便として排泄されており、
常に1,200mgの尿酸が体内に蓄積されています。

鶏レバー、干物、白子、ビール酵母等には、
プリン体含有量が非常に多く、
取り過ぎに御注意を。

ビール以外のアルコールも尿酸値をあげます。
アルコールに含まれるプリン体の量だけではなく、
アルコール自体が尿酸を作る量を増やし、
出す量を減らしてしまうためです。
(気になる尿酸値.jp 富士薬品)


高尿酸血症の危険因子
高尿酸血症は誰でも発症する可能性があります。次のような人を含む特定のグループの人々は高尿酸血症を発症する可能性が高くなります。
男性
肥満
・定期的にアルコールを飲む。
プリンを多く含む食品を定期的に食べる。
・家族に高尿酸血症または痛風の患者がいる。
・甲状腺機能低下症。

お酒をよく飲む中年男性は要注意です。

高尿酸血症はどのように治療されますか?
尿酸値が高いが症状がない場合は、高尿酸血症の治療は必要ないかもしれません。

治療の目安ですが、

①尿酸値7.0mg/dL〜8.0mg/dL未満
・生活習慣病の改善のみで尿酸値が下がるか様子をみます。
・痛風や痛風結節があった場合は、発作の再発を防ぐために、飲み薬も用いて尿酸値6.0mg/dL以下に維持するようにします。
②尿酸値8.0mg/dL〜9.0mg/dL未満
・痛風や痛風結節がなく、合併症もない場合は、生活習慣の改善のみで尿酸値が下がるか様子をみます。
・腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなど、合併症がある場合は、飲み薬を検討します。
③尿酸値9.0mg/dL以上
生活習慣の改善と合わせて飲み薬を検討します。
(気になる尿酸値.jp 富士薬品)

内服が必要になるのは、
(合併症、痛風の既往がなければ)尿酸値9以上の方です。

痛風治療
痛風は通常、症状がある場合は市販のNSAIDと尿酸値を下げる処方薬を組み合わせて治療します。コルヒチン(痛風発作を予防する処方薬) またはコルチコステロイド(処方抗炎症薬) が必要になる場合があります。

高尿酸血症を予防するにはどうすればいいですか?
高尿酸血症を予防する最善の方法は、健康的な食事と運動計画に従うことです。プリンを多く含む食品や飲料の摂取頻度を制限すると、尿酸値を低く保つことができます。

痛風になってしまったら、
まずは解熱鎮痛剤(NSAIDs)で痛みをとります。
落ち着いたら、尿酸値を下げる薬などを使用します。
予防薬が処方されることもあります。

生活習慣の改善は必要です。
まずは禁酒ですね。


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